今や女性アイドルの代表格となった「AKB48グループ」。秋葉原を拠点に“会いに行けるアイドル”として活動を始め、今年で結成14年となる。
そしてこの春、3代目の総監督に就任したのは“みーおん”の愛称で知られる向井地美音、21歳。AbemaTV『AbemaMorning』は、若きリーダーが描くAKB48の“第3章”に迫った。
■「夢のまま6年経っている感じです」
子役として芸能界デビューした向井地。中学校の3年間は芸能活動をしていなかったというが、その時にAKB48に出会ったという。
「中学3年間は芸能活動をせず、一般の学生として生きていたんですけど、その3年間の間にAKBに出会って。普通に学生として生きていても、辛いこととか学校行きたくないなっていう時期もあったりして、そういう時にAKBの曲を聞いて元気をもらっていたのでファンになったし、自分もなりたいって思いました」(向井地)
AKB48の虜になった向井地は、劇場公演や握手会に何度も足を運んだという。そして、“メンバーと同じステージに立ちたい”という夢を抱き、オーディションを受けることを決意。2013年の当時14歳、AKB48の「15期生オーディション」に参加した。
「ずっと客席からステージを見ていて、今度はこっち側から客席を見ている風景が、いま7年目になるんですけど夢のまま6年経っている感じです」(向井地)
また、向井地の並外れた“AKB愛”が大きな武器となった出来事も。去年3月に行われた、AKB48グループに関する知識を問う「センター試験」。向井地は、メンバーの中で2位と大差をつける1位に輝いた。
「AKBを好きな気持ちだったら、この沢山いる中で1位になれるんだっていうことに気づいて、AKB愛がやっと自信と誇りに繋がった。私はAKBに入ってからずっと『AKBのためになる人』『AKBを支えていける人になりたい』と言っていたんですけど、それを実際に発揮できる役職は何だろうって思った時に、横山さんみたいな総監督になることかもしれないって気づいて、去年の総選挙で言わせていただいた」(向井地)
2018年6月の「第10回AKB48世界選抜総選挙」で、「新しい夢を見つけました。いつの日か、AKB48グループの総監督になりたいです」とスピーチで宣言した向井地。この約半年後の12月、「AKB48劇場13周年特別記念公演」で、2代目総監督である横山由依から直接バトンが渡された。
■「自分が見ていたAKBと今のAKBは全然違うなと」
『AbemaMorning』では、総監督として奮闘する向井地に密着。ライブや握手会の裏側にカメラが潜入した。
5月に幕張メッセで行われた全国握手会、「私も最近大人の人と喋る機会が増えたので、グループのここを変えたらいいんじゃないかと思うこととかがあったら、是非私に言ってみてください」とメンバーに気を配る向井地。
その人柄について、14期生の先輩で同学年の岡田奈々は「人に対して優しいですし、ただ真面目なだけじゃなくてユーモアがあるので、一緒にいて面白いです。現場にいてくれるだけで安心できますし、何か困った事があると絶対助けてくれるので、頼りになります」と話す。
ライブの後に行われたのは、AKB48の代名詞とも言える「握手会」。5時間以上にわたり、ファンとの交流を楽しんだ。
「ファンの方の意見を直接聞けるのはスタッフさんにはできないことで、メンバーが直接『こういう風にしてほしい』って言ってもらうことが多い。それを少しでも覚えておいて、後でスタッフさんに伝えたりとかしようと思って、メモしたりしてます」(向井地)
この春、AKB48はグループの顔だった指原莉乃の卒業や思いもよらぬ騒動などにより、大きく揺れた。向井地のファンからは「元々は距離感だと思うので、AKBの魅力って。それはファンとメンバーとの信頼関係に基づく距離感だと思う。それをもう一度取り戻してほしい」との意見も聞かれる。
3代目総監督に就任してから2か月。向井地が目指す“AKB48の未来”とは。
「先輩方の卒業もありますし、時代の流れもありますし、やっぱり自分が見ていたAKBと今のAKBは全然違うなと実際感じる部分も多いんですけど。私の強みはAKB愛だったり、ファン目線を覚えている事だと思うので、目の前のファンの方が応援していて本当に楽しいと思えるグループをしっかり作っていけるように、自分の手の届くところから変えていきたい」(向井地)
(AbemaTV/『AbemaMorning』より)