デビュー以来、他の追随を許さない高勝率で勝ち進んでいる藤井聡太竜王・名人。プロの将棋界は勝ち続けるほど対局も増えるため、藤井聡太竜王・名人は8期連続で年間50局以上をこなしています。ここでは藤井聡太竜王・名人の対局予定や、その対局の速報が確認できるサービスなどをご紹介します。
目次
- 藤井聡太竜王・名人 対局予定・速報
- 2025年度の成績
- 2024年度の成績
- 2023年度の成績
- 2022年度の成績
- 2021年度の成績
- 通算成績
- 放送・速報が確認できるサービス
藤井聡太竜王・名人 対局予定・速報
◆2025年5月17・18日に行われた名人戦第4局は永瀬拓矢九段が勝利しました。

◆第83期名人戦七番勝負対局日程・結果
日程 | 対局場 | 勝者 | |
第1局 | 4月9・10日 | ホテル椿山荘東京(東京都文京区) | 藤井聡太名人 |
第2局 | 4月29・30日 | 羽田空港第1ターミナル(東京都大田区) | 藤井聡太名人 |
第3局 | 5月9・10日 | ホテル日航関西空港(大阪府泉佐野市) | 藤井聡太名人 |
第4局 | 5月17・18日 | 宇佐神宮(大分県宇佐市) | 永瀬拓矢九段 |
第5局 | 5月29・30日 | ホテル山水(茨城県古河市) | |
第6局 | 6月10・11日 | 旬景浪漫 銀波荘(愛知県蒲郡市) | |
第7局 | 6月24・25日 | 天童ホテル(山形県天童市) |
◆今後の対局日程
対局予定 | ||
5月29・30日 | 永瀬拓矢九段 | 名人戦第5局 1日目・2日目 |
6月3日 | 杉本和陽六段 | 棋聖戦第1局 |
6月10・11日 | 永瀬拓矢九段 | 名人戦第6局 1日目・2日目 |
6月18日 | 杉本和陽六段 | 棋聖戦第2局 |
6月24・25日 | 永瀬拓矢九段 | 名人戦第7局 1日目・2日目 |
6月30日 | 杉本和陽六段 | 棋聖戦第3局 |
7月5・6日 | 永瀬拓矢九段 | 王位戦第1局 |
7月11日 | 杉本和陽六段 | 棋聖戦第4局 |
7月15・16日 | 永瀬拓矢九段 | 王位戦第2局 |
7月21日 | 杉本和陽六段 | 棋聖戦第5局 |
7月29・30日 | 永瀬拓矢九段 | 王位戦第3局 |
8月9日 | 羽生善治九段か佐々木勇気八段 | 日本シリーズ2回戦第1局 |
8月19・20日 | 永瀬拓矢九段 | 王位戦第4局 |
8月26・27日 | 永瀬拓矢九段 | 王位戦第5局 |
9月9・10日 | 永瀬拓矢九段 | 王位戦第6局 |
9月24・25日 | 永瀬拓矢九段 | 王位戦第7局 |
2025年度の成績
藤井聡太竜王・名人の成績【2025年度】3勝1敗 勝率0.750 (5月18日現在)
2025年度 | |||||
---|---|---|---|---|---|
5月17・18日 | ● | 永瀬拓矢九段 | 名人戦第4局 | ハイライト | 解説 |
5月9・10 | 〇 | 永瀬拓矢九段 | 名人戦第3局 | ハイライト | 解説 |
4月29・30日 | 〇 | 永瀬拓矢九段 | 名人戦第2局 | ハイライト | 解説 |
4月9・10日 | 〇 | 永瀬拓矢九段 | 名人戦第1局 | ハイライト | 解説 |
※テレビ対局を除く
2024年度の成績
藤井聡太竜王・名人の成績【2024年度】40勝12敗 勝率0.769 ※最優秀棋士賞
2024年度は藤井聡太竜王・名人が八冠を保持した状態で迎え、タイトル独占状態をどこまで継続するか、また一般棋戦と合わせた完全制覇が成し遂げられるかが注目の中、スタートしました。
八冠保持者ゆえに各棋戦の予選、本戦の対局はなく、年度初戦もタイトル戦から始まりました。名人戦では初防衛に成功したものの、同時期に行われていた叡王戦で伊藤匠七段に敗れ失冠。初めてタイトル戦で敗退し、八冠陥落となりました。
それでも、棋聖戦では防衛5連覇を達成し史上最年少の21歳11カ月で永世称号を獲得しました。さらに、続く王位戦でも防衛5連覇を決め、早くも2つ目の永世位を手中に収めました。また、王座戦、竜王戦、棋王戦、王将戦でも防衛を果たし、タイトル獲得数28期で歴代単独5位へと躍進を遂げました。
一般棋戦では3つで敗退したものの、NHK杯で2年ぶり2度目の優勝を飾り、棋戦優勝を11回に伸ばしました。
2023年度の成績
藤井聡太竜王・名人の成績【2023年度】46勝8敗1分 勝率.8518 ※最優秀棋士賞
2023年度は藤井聡太竜王・名人が六冠を保持した状態で迎え、いよいよ最年少名人による七冠、さらには王座も獲得しての八冠独占を目指すシーズンとしてスタートしました。
藤井聡太竜王・名人は2023年度、六冠として年度初戦からタイトル戦で始動。名人戦では渡辺明名人を4勝1敗で破り、史上最年少で名人位を獲得し羽生善治九段以来となる七冠を達成しました。
叡王戦、棋聖戦、王位戦でも防衛に成功。いよいよ最後のタイトルとなった王座戦では、永瀬拓矢王座と棋史に残る激戦を繰り広げた結果3勝1敗で奪取し、21歳2カ月で史上初の八冠独占を達成しました。
さらに、竜王戦、王将戦、棋聖戦でも防衛を果たし、タイトル戦連勝記録を21に伸ばしました。数々の金字塔を打ち立てた2023年度は、4年連続4度目となる将棋大賞「最優秀棋士賞」、「勝率賞(46勝8敗1分、勝率.852)」に輝きました。
2022年度の成績
藤井聡太竜王・名人の成績【2022年度】53勝11敗 勝率.8281 ※最優秀棋士賞
2022年度は最多の五冠保持者としてシーズンを迎えた藤井聡太竜王・名人。この年度はついに順位戦A級にも参戦し、前人未踏の「八冠独占」という大記録を目指す戦いでした。
藤井聡太竜王・名人は新年度初対局が叡王戦五番勝負の第1局と、いきなりタイトル防衛戦からスタートを切りました。棋聖戦五番勝負では研究パートナーでもある強豪・永瀬拓矢王座、王位戦七番勝負では前期に続き豊島将之九段とのシリーズをそれぞれ制し、最年少・最速でタイトル通算10期に到達しました。
さらに初防衛がかかる竜王戦七番勝負では広瀬章人八段、王将戦七番勝負ではタイトル100期を狙う"レジェンド"羽生善治九段が挑戦者に。大激戦の末に番勝負を制し、保持する5つすべてのタイトルの防衛に成功しました。活躍は防衛戦だけでなく、棋王戦初挑戦を決めると、渡辺明棋王を3勝1敗で破り初奪取。史上2人目、20歳8カ月で最年少六冠保持者となりました。
また、朝日杯将棋オープン戦、銀河戦、NHK杯テレビ将棋トーナメント、将棋日本シリーズの4つ一般棋戦すべてで優勝を飾る史上初の"グランドスラム"を達成。例年にも増して偉業続きの1年で、3年連続3度目となる将棋大賞「最優秀棋士賞」、「最多勝利賞(53勝)」、「勝率賞(53勝11敗、0.828)」に輝きました。
2021年度の成績
藤井聡太竜王・名人の成績【2021年度】52勝12敗 勝率.8125 ※最優秀棋士賞
2021年度はタイトルホルダーとして迎えた藤井聡太竜王・名人。過去の4シーズンは全て勝率8割以上という驚異的な成績を残していますが、この年度も大活躍でした。
2020年10月末から連勝したまま新年度を迎えた藤井聡太竜王・名人。4月16日には竜王戦2組ランキング戦の決勝で八代弥七段に勝利し、史上初のランキング戦5期連続優勝と本戦出場、来期への1組昇級を決めました。次戦、王座戦挑戦者決定トーナメントの深浦康市九段戦で敗れ、連勝は「19」でストップ。6月3日には順位戦B級1組で稲葉陽八段に敗れ、順位戦連勝も「22」で止まってしまいましたが、ヒューリック杯棋聖戦五番勝負では、渡辺明名人に3勝0敗のストレートで最年少でのタイトル防衛と、九段昇段を果たしました。
またお~いお茶杯王位戦七番勝負でも4勝1敗で初防衛。叡王戦では初の挑戦権を獲得すると、フルセットの末3勝2敗で奪取に成功。最年少での三冠を達成しました。また竜王戦でも豊島将之竜王を相手に4連勝のストレート勝ちで奪取に成功。最年少での四冠を達成し、棋士の序列1位に立ちました。
さらに2022年早々に行われたALSOK杯王将戦の七番勝負でも渡辺明王将に4連勝、最年少の五冠を成し遂げました。また、2021年度の最終局となった順位戦B級1組最終戦で勝利、自身初のA級昇級を決めました。この活躍ぶりにより、将棋大賞でも2年連続で最優秀棋士賞に輝きました。
通算成績

デビュー以来、圧倒的な勝率を維持する藤井聡太竜王・名人。これまでに多くの最年少記録を作るとともに、通算勝率でも断トツの成績を残しています。
通算成績 492局 407勝84敗1持将棋 勝率.829(5月18日現在)
藤井聡太竜王・名人の名を世に知らしめたと言えば、デビュー直後から記録した史上最多の29連勝です。実質的なデビュー年度となった2017年度は61勝12敗、勝率.8356と歴代4位タイの勝数、歴代6位タイ(当時)の勝率を記録しました。また2018年度は45勝8敗、勝率.8490、2020年度には44勝8敗、勝率.8462、さらに八冠を独占した2023年度は46勝8敗、勝率.8518(歴代2位)の成績を収めています。2024年度は40勝12敗、勝率.769とデビュー以来初めて年度成績が8割を下回りましたが、通算の勝率は圧巻の8割超えをキープしました。
現在の通算勝率は8割を超えるもので、全棋士の中でも突出した成績です。200局以上指して、勝率が7割を超えている棋士は藤井竜王・名人を含めてわずかに3人だけで、その他の2人は7割をぎりぎりクリア。他を1割以上引き離していることがわかります。
タイトル履歴
竜王 4期(第34期-2021年度・35~37期)
名人 2期(第81期-2023年度・82期)
王位 5期(第61期-2020年度・62~65期)※永世王位(就位は原則引退後)
叡王 3期(第6期-2021年度・7・8期)
王座 2期(第71期-2023年度・72期)
棋王 3期(第48期-2022年度・49・50期)
王将 4期(第71期-2021年度・72~74期)
棋聖 5期(第91期-2020年度・92~95期)※永世棋聖(就位は原則引退後)
獲得合計:28期
竜王:4回(第34期-2021年度・35~37期)
名人:3回(第81期-2023年度・82・83期)
王位:5回(第61期-2020年度・62~65期)
叡王:4回(第6期-2021年度・7~9期)
王座:2回(第71期-2023年度・72期)
棋王:3回(第48期-2022年度、49・50期)
王将:4回(第71期-2021年度・72~74期)
棋聖:5回(第91期-2020年度・92~95期)
登場回数合計:30回
優勝履歴
朝日杯将棋オープン戦 4回(第11回-2017年度・12・14・16回)
銀河戦 2回(第28期-2020年度・30期)
NHK杯テレビ将棋トーナメント 2回(第72回-2022年度、74回)
将棋日本シリーズ JTプロ公式戦 2回(第43回-2022年度・44回)
新人王戦 1回(第49期-2018年度)
優勝回数:11回
放送・速報が確認できるサービス
藤井聡太竜王・名人の対局を放送している、または速報を確認できるサービスはいくつかあります。まず対局の生中継としては「ABEMA」があります。8つのタイトル戦のほか、一部の一般棋戦さらに非公式戦も放送されています。また「囲碁・将棋チャンネル」では王将戦のほか、銀河戦も放送されています。「NHK」では、NHK杯テレビ将棋トーナメントを放送しています。
棋譜で速報を見るなら日本将棋連盟モバイル「将棋連盟ライブ中継」が有名です。ほぼ毎日、注目の対局が複数紹介されます。盤面、棋譜、コメントとともに表示され、過去の棋譜なども確認できます。最近では、各棋戦の主催者がYouTubeなどを用いてライブ配信を行うことがあるほか、棋戦ごとの公式ページでも棋譜や映像を紹介するケースも増えました。
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