日本代表対ガーナ代表の試合結果は、韓国の主要メディアもこぞって報じている。

「ベント韓国のW杯相手ガーナ、日本に1-4の完敗」(通信社『NEWSIS』)、「韓国のW杯の相手ガーナ、日本に1-4の完敗の屈辱」(総合メディア『イーデイリー』)など、ほとんどのメディアがガーナを主語にして報じていた。

 それもそのはず。パウロ・ベント監督率いる韓国代表は、カタール・ワールドカップのグループステージでガーナ代表と同じグループHに所属。ライバル日本との対戦がひとつの参考になるということから、対戦前から「ベント号のW杯の相手ガーナ、“永遠のライバル”日本に弱点を見せるか?」(スポーツ総合メディア『SPOTV NEWES』)と注目されていた。

 しかし、今回来日したガーナ代表のメンバー構成には韓国メディアもがっかり。ネットメディア『スポーツ韓国』は「日本を相手にしたガーナは2.5軍、日本、ガーナ、韓国、すべてが失望」と報道した。

「日本としてはW杯を約5か月後に控え、意味のある親善試合を望んだが、2軍級メンバーのガーナ相手の大勝に満足しなければならなかった」とし、「日本は4-1の大勝を収めたが、ゴールを決めて喜ぶ選手はいなかった。それだけガーナの戦力自体、日本にとっても物足りなさが大きかった」と報じた。
 
 全国スポーツ紙『スポーツソウル』も「W杯で韓国と対戦のガーナ代表、1.5軍で日本に4-1の完敗」と題した記事の中で、「選手18人だけが日本行きの飛行機に乗って来日。それも精鋭メンバーではなかった。実際、日本代表に対して無気力で負けた」とガーナ代表を切り捨てた。

 そのうえで「今回のメンバーは1.5軍級だったと言わざるを得ない。アーセナルのトーマス・パーテイ、帰化を推進中のタリク・ランプティ(ブライトン)、カラム・ハドソン=オドイ(チェルシー)、エディー・ヌケティア(アーセナル)らが加わると、今とは全く違うチームになる見通しだ」と、あくまでもガーナ代表を主語にして試合結果報道を締めくくっている。
 
 そんななか、日本代表にフォーカスを当てたもので多かったのは、久保建英に触れた報道だ。「イ・ガンインの同僚・久保、ガーナに追加ゴール」(ネットメディア『スポーツ韓国』)、「久保がセギィ・ゴール(勝負を決める得点という意味)の日本、2.5軍の戦力で稼働したガーナに4-1の完勝」(ネットメディア『スターニュース』)など、見出しにその名が登場する記事も多かった。

 ネットメディア『OSEN』などは「3年目にして成人代表デビューゴールの日本の久保、“一生入らないんじゃないかと”」と題して久保だけをフィーチャーした記事を配信。「久保は2019年5月に初めて日本代表に招集された。しかし、これまで16試合に出場しながらひとつのゴールも挙げられず、自信を落としていた。約3年、17試合目にしてゴールを決めたのだ」と伝えた。
 
 また、サッカーメディア『FOOTBALLIST』は「変化無双の日本、守備集中のブラジル戦からガーナ戦は元通りに」と報道した。

「6月の国際Aマッチ期間、日本は高度な戦術理解度をもとに相手チームによって異なる姿を見せ、満足できる成果を得ている」という書き出しで始まる記事は、「日本はブラジル戦を通じて、戦力が劣勢の立場であっても実利的なサッカーを駆使するためのヒントを得ようとし、ある程度の成果も収めた。PKで1失点だけ許し、失点以後に攻撃的な試合運営に転換したときはブラジルを追い込んだりもした。ガーナを相手にしたときは本来の日本らしい色を取り戻した。戦力的に優勢だった日本は、持ち味のパスプレーを通じて試合の主導権を握り、多得点勝利を手にした」と、日本の戦いぶりを評価し、最後はこう締めくくっている。
 
「森保監督は、4-1で勝った初戦のパラグアイ戦を皮切りに、3試合すべて先発ラインナップに変化を与えている。ブラジル戦の先発はパラグアイ戦と比べて9人が変わり、ガーナ戦もブラジル戦から9人が変わった。3試合連続先発した選手はCB吉田麻也だけだ。ローテーションを活用しながら得た結果でもあることも評価すべきだろう」

 いずれにしても、ガーナ代表に失望する声はあっても、そのガーナ相手に完勝した森保ジャパンに難癖や重箱の隅をつつくような指摘はない。韓国メディアの反応はおおむね肯定的だったようだ。

構成●ピッチコミュニケーションズ

参考記事:『スポーツソウル』日本版
W杯で韓国と対戦のガーナ代表、1.5軍で日本に4-1の完敗


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