ボルシアMGは2日、マンチェスター・Cから日本代表DF板倉滉が完全移籍で加入することを発表した。

 契約期間は2026年6月30日まで。背番号は「3」に決定した。ドイツメディア『スカイスポーツ』によると、移籍金は500万ユーロ(約7億円)ほどになるようだ。

 現在25歳の板倉は、川崎フロンターレの育成組織出身。2018年には期限付き移籍でベガルタ仙台でもプレーした。2019年1月にマンチェスター・Cへの完全移籍が決定し、そのままフローニンゲンへと期限付き移籍。同クラブで2年半プレーし、2020-21シーズンはクラブの年間最優秀選手に選ばれた。

 2021-22シーズンはシャルケに期限付き移籍。リーグ戦31試合に出場して4ゴールを記録し、1年での1部復帰に貢献した。シャルケとマンチェスター・Cの契約には550万ユーロ(約7億7000万円)の買い取りオプションが盛り込まれていたが、シャルケは経済的な理由で同選手の完全移籍を断念していた。

 また、日本代表では各世代別の主力として活躍。2019年6月のコパ・アメリカでA代表デビューを飾った。FIFAワールドカップカタール2022アジア最終予選の終盤や6月の4連戦では、DF冨安健洋(アーセナル)の不在を埋めるパフォーマンスを披露した。これまでに12キャップを数えている。

 板倉が加入するボルシアMGは1900年に創設され、1970年代に隆盛を誇った。ブンデスリーガを5度(1970、1971、1975、1976、1977)、DFBポカールを3度(1960、1973、1995)、UEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)を2度(1975、1979)制している。1976-77シーズンにはヨーロピアンカップ(現チャンピオンズリーグ)決勝進出も果たした。

 また、1973年から1975年にかけては、ブンデスリーガの解説者などで知られる鈴木良平氏がコーチ留学をしていた。2011-12シーズンには、元日本代表FW大津祐樹(現ジュビロ磐田)もボルシアMGでプレーした。