モナコに加入した日本代表FW南野拓実が、20日に入団会見を行った。

 2020年1月に加入したリヴァプールでは限られた出場時間の中で結果を残し、2021-22シーズンは2つのカップ戦タイトル獲得に貢献した。それでも安定した出場機会を求め、1500万ユーロ(約22億円)+ボーナス300万ユーロ(約4億円)の移籍金でモナコに完全移籍。2026年夏までの4年契約を結んだ。

 入団会見にはポール・ミッチェルSD(スポーツディレクター)や通訳が同席。南野はまず、モナコ加入の決め手について問われ、「モナコが一番早く僕に対してアプローチしてくれたのが一つ。(フィリップ・クレマン)監督やポールと話をした時に、彼らのプロジェクトにすごく共感したし、そのプロジェクトの一員として、この素晴らしいチームで自分のまた新しいキャリアを築いていこうという風に思ったからです」と振り返った。

 これまでに松井大輔(現Y.S.C.C.横浜)や酒井宏樹(現浦和レッズ)、長友佑都(現FC東京)、川島永嗣(ストラスブール)といった日本人選手がプレーしてきたリーグ・アンの舞台。南野は同リーグに抱いている印象について、「若くてエネルギッシュな選手たちがビッグクラブに行ったりするチャンスのあるリーグ。今最も成長しているリーグの一つだと思っている。宏樹くんとか永嗣さんに少しリーグ・アンの印象を聞いたりしていて、すごくスピーディで戦術もあって、パリ・サンジェルマンという特別なチーム+モナコとかそういうチームがリーグを引っ張っている」と語った。

 11月に開幕するFIFAワールドカップカタール2022を控える中での移籍。南野は「W杯が11月にあるというのはもちろん、それに向けてどれだけ自分がいいコンディションで行けるかというのは一つ考えています」と語りつつ、「W杯に対してというよりは、このモナコというチームに対してコミットして、自分のできる限り全て出してチームに貢献したい。それが続いていければ、W杯に対してもいいフォームで臨めるんじゃないかなと思っています」と言葉を続け、まずはクラブでの戦いにフォーカスする姿勢を示した。

 さらに、モナコで求められる役割、新天地での目標、自身の特長についても語っている。

「(クレマン)監督とも話したんですけど、年齢的にもそうですし、チームの中でも経験のある選手という風に見られていると思うので、ビッグマッチに対する臨み方や落ち着かせる役割とか、日頃の練習から高いクオリティを出して、若い選手だけじゃなくチームに良い影響を与えるのは一つ求められていることだと思うので、そういう部分でもチームに貢献したいと思います」

「個人的な(目標の)数字というのはあまり言わないようにしている。できるだけ多くのゴールとアシストでチームに貢献したいという気持ちは変わらない。そこが一番求められると思うし、そこをもたらさないといけないので、そこにこだわっていきたい」

「(得意なポジションは)トップ下ですね。いわゆるセカンドストライカーが一番やりやすい。右も左もストライカーもできるし、強いて言うなら(10番)。でも、オフェンシブなポジションならどこでも得意です。(クレマン)監督とはそういう(トップ下でプレーするような)話はしてないです。色んなシチュエーションによってもフォーメーションは変わるし、どういう戦い方をしていくかはいろんな状況があると思う。色んなポジションできるのは僕の一つの強みでもあると思うので、そういう部分も含めて、監督は色んなことを考えてくれていると思います」

 また、南野はリヴァプールのユルゲン・クロップ監督との関係性にも言及。「リヴァプールでの彼との時間というのはすごく僕にとって本当に良い経験、忘れらない経験。彼ともそうですし、素晴らしいチームメイトといくつかのタイトルを取った。もちろん、試合にコンスタントに出場できる立場ではなかったですけど、僕を試合に送り出す時は常に100パーセントの信頼を持って送り出してくれているのを感じ取っていた。だから僕も彼のために、チームのために結果で貢献したいと思える素晴らしい関係性だったと思います」と、恩師への感謝を述べた。

 2022-23シーズンのリーグ・アンは8月5日に開幕し、モナコは川島が所属するストラスブールと初戦で対戦する。また、昨季3位のモナコは、同2日/3日と同9日にチャンピオンズリーグ予選3回戦PSV戦を控えている。「コンディションはすごくいいです」と語った南野は、「ポルトガルのキャンプから練習してきて良くなってきているし、実戦的なプレシーズンの試合もあと数試合あるので、その中でより調整していって、(CL)プレーオフとかリーグ開幕に向けて良い準備をしていきたい」と新シーズンの開幕を心待ちにしている。