18日に決勝戦が行われたFIFAワールドカップ・カタール2022。今回の大会では新型コロナウイルスの影響もあってメンバーが26名に拡大されたため、普段よりも多くの選手が参加していた。

しかしながら、これまでの大会では22名しか選ぶことができなかったため、決勝トーナメントに進むような強豪ではGK以外で一度も出場しない選手はあまり多くはなかった。

だが、中には1試合も出場しなかったのに優勝トロフィーを勝ち取ったという名選手たちも…。今回は『Squawka』から「1試合もプレーせずにワールドカップ優勝した8名の選手」を特集する。

ロナウド

8名の「一度も出場せずにW杯優勝した」名選手たち

代表:ブラジル

大会:1994年

1998年のフランス大会で準優勝、2002年の日韓大会で優勝したブラジル代表。その中でエースとなったのが「怪物」ロナウドであったが、実は10代で参加した1994年アメリカ大会では一度も出場することはなかった。

ロマーリオとベベトという絶対的な名選手たちがいたこともあり、ベンチでブラジル代表の優勝を目にすることになった。

ペペ・レイナ

8名の「一度も出場せずにW杯優勝した」名選手たち

代表:スペイン

大会:2010年

ゴールキーパーが出場せずにワールドカップを終えることは珍しくはないが、ペペ・レイナほどキャリアのピークで迎えた大会でプレーできなかった選手は珍しい。その時にはイケル・カシージャスとビクトル・バルデスがいたためだ。

ただ、ビセンテ・デル・ボスケ監督の見方は正しかった。ペペ・レイナはドレッシングルームやバスでのDJを担当し、チームを盛り上げる役割を十分に果たしたという。

アディル・ラミ

8名の「一度も出場せずにW杯優勝した」名選手たち

代表:フランス

大会:2018年

前回のワールドカップにおいて優勝を果たしたフランス代表。その中でフィールドプレーヤーでありながらも1試合も起用されなかったのがセンターバックのアディル・ラミであった。

しかし試合に出場しなくても彼には大きな話題があった。当時付き合っていたハリウッドスターのパメラ・アンダーソンがスタジアムを訪れていたからだ。彼女には多くのカメラが群がっていた。

ジーダ

8名の「一度も出場せずにW杯優勝した」名選手たち

代表:ブラジル

大会:2002年

後にミランで活躍するブラジル代表GKジーダ。彼は2002年の日韓ワールドカップで1試合も出場しなかったが、実は大きな役割を果たしていた。

決勝戦の前夜にエースのロナウドは、1998年大会のファイナル前に痙攣発作を起こしてしまったという悪い記憶が蘇り、眠れなかったという。そこで偶然起きていたジーダが話し相手になり、ロナウドの気持ちを和らげたという。

エリック・ドゥルム

8名の「一度も出場せずにW杯優勝した」名選手たち

代表:ドイツ

大会:2014年

2014年にドイツ代表の一員としてワールドカップ優勝を経験したDFエリック・ドゥルム。ヨアヒム・レーフ監督は彼を公に称賛していたが、7試合で一度もプレーすることはなかった。

ただその後ボルシア・ドルトムントでは才能が開花しなかったため、彼がワールドカップで勝ったドイツ代表のメンバーであったことはあまり覚えられていない。

フランコ・バレージ

8名の「一度も出場せずにW杯優勝した」名選手たち

代表:イタリア

大会:1982年

ディフェンダーながらバロンドール2位、ヨーロッパカップ優勝3回、そしてワールドカップ優勝。フランコ・バレージはイタリアの歴史上最も偉大な選手の一人であり、ジーコも「完璧なリベロ」と評価した人物だ。

ところが、彼が持っているワールドカップ優勝はなんと1度も出場せずに得たものである。1982年に監督を務めた名刺機関エンツォ・ベアルツォットは、ガエターノ・シレアを重用したため、バレージとは対立。1986年はその仲違いの影響でメンバーにすら選ばれなかった。

ダニエル・パサレラ

8名の「一度も出場せずにW杯優勝した」名選手たち

代表:アルゼンチン

大会:1986年

アルゼンチンの歴史上最も偉大なセンターバックと言われるダニエル・パサレラ。同国の選手の中で唯一ワールドカップで2回優勝した経験を持っている選手だ。それは1978年と1986年。

しかし、1986年のメキシコ大会では一度も出場機会を与えられることはなかった。その理由はディエゴ・マラドーナとの激しい対立であると伝えられている。その原因はかつて自分が身につけていたキャプテンマークがマラドーナに渡されたことに激怒したためであるとか。

ペペ

代表:ブラジル

大会:1958年、1962年

サッカーの歴史上唯一「一度も出場せずに2回ワールドカップを優勝した」選手だ。サントスではあのペレのパートナーとしてプレーしており、代表の一員として招集されていたが、一度も起用されることはなかった。

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ただ、ペレやババ、ガリンシャなど数々の名選手がいたこの時代のブラジル代表で、ペペは通算41試合で22ゴールを決めた。それはあまりにも偉大な成績である。