苦悩がにじむ1分超の長考。最下位に沈むチームのエースが絞り出した答えは、勇気ある撤退だった。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」12月10日の第2試合の南4局1本場、セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)が見せた好判断に、ファンから称賛の声が寄せられている。
 第1試合で茅森早香(最高位戦)が悔しいラスを喫し、セガサミーフェニックスは8チーム中最下位に転落。39試合を終えた時点でのマイナスは354ポイントと、2019シーズンの準優勝チームは中盤戦にして大きなピンチに陥っていた。ここで浮上を託されたのは、昨期MVPを獲得したエースの魚谷。誰よりもトップを渇望して全力を尽くしたものの、KONAMI麻雀格闘倶楽部・前原雄大(連盟)に大きく離された2着目で最終盤を迎えることになった。