麻雀の神に愛されし男だが、今年も優勝シャーレには手が届かなかった。渋谷ABEMASのリーダーにして、麻雀団体RMUの代表でもある多井隆晴。「最速最強」という異名とともに、数え切れないほどの個人タイトルを獲得してきたが、首位でファイナルシリーズに進出したMリーグ・2020シーズンも、過去2シーズンと同じく3位で終了。ファイナルの最終盤には、藤田晋監督と3人の仲間の思いを背負って最終戦まで5試合連続出場までしたが、悲願の優勝は叶わず、ロッカールームで号泣した。「Mリーグだけは3年目でも優勝を逃して。どうしたら優勝できるんだろう」。麻雀界最強雀士に、また来期も大きな目標ができた。