「率直に不明を詫びるという気持ち。状況に対する認識が正しくなかった。小選挙区にすれば、政治資金は今とまるで違って金がかからなくなると思った」。
 小選挙区導入を決定した当時の自民党総裁・河野洋平氏が2012年に語った言葉だ。55年体制の崩壊後、政治改革を目指して導入された小選挙区比例代表並立制。AbemaTV『AbemaPrime』では、注目すべき過去の衆院総選挙を当事者とともに振り返るシリーズ第2回は、党内派閥の弱体化とともに"安倍一強"の遠因として指摘される小選挙区制の功罪、そして1996年の総選挙に焦点を当てる。