国会で安倍総理や麻生財務大臣も口にした「MMT」。「Modern Monetary Theory」の略で、日本語にすると「現代貨幣理論」。アメリカで大論争を起こし、いま日本にも議論が飛び火している経済理論だ。
 これまでの常識を覆すといわれる「MMT」の提唱者の1人、ニューヨーク州立大学のステファニー・ケルトン教授。2020年のアメリカ大統領選への出馬を表明した、民主党のバーニー・サンダース上院議員の顧問も務める。ケルトン教授が提唱するのは、「インフレにならない限り財政赤字を拡大しても問題ない」という考え方だ。