「我々は、いわゆる携帯電話メーカーさんの電話を販売するだけでなく、独自の端末も作る。作るというかもう作っている」。6日に開かれた記者発表会で、独自のスマートフォン「Rakuten Mini」を発表した楽天の三木谷会長兼社長。画面の大きさは3.6インチとサイズは従来のスマートフォンの半分ほどの"クレジットカードサイズ"。最新の薄型FeliCaが搭載されている。
 一方、基地局などの整備が遅れ、総務省から3度にわたる行政指導を受けるなど、10月1日の開始が懸念されていた通信キャリアについて、三木谷氏は「基地局建設ペース、当初少し遅れていたが順調に回復している」と説明したものの、本格的なサービス開始は先送りされた。また、気になる料金プランについても「期間による縛りなし」「違約金もなし」といった発表にとどまり、来月からは5000人限定で無料でサービスを提供、本格運用を前に稼働の安定を確認するとしている。