仕事や学校に行かず自宅にいる状態が半年以上続き、家族以外ともほとんど交流がない人を国は「ひきこもり」と呼んでいる。
 内閣府は去年、若者を対象にした従来のひきこもり調査に加え、「40歳から64歳までのひきこもりが全国でおよそ61万3000人いる」との推計値を初めて公表した。調査時期の違いはあるものの、ひきこもりの総数は100万人を超えるとみられているが、その実像はほとんど知られていない。
 山口朝日放送制作のテレメンタリー『焦燥の居場所~ひきこもり100万人時代』では、山口県宇部市のNPO法人「ふらっとコミュニティ」で社会復帰に取り組む当事者たちを取材した。