どんな世界でもその道を極めんとする人は、多少なりとも「人間離れ」しているところがあると言われる。極限にまで高めた集中力か、はたまた微細の違いも察する感性か。競技であれば、尋常ではないレベルでの負けず嫌いも多い。頭脳と頭脳がぶつかりあう将棋の世界においても、それは同じ。ある若手棋士からは「将棋界には人間が少ない」という言葉も出たことがあったが、実際に一般人から「狂気を感じる」と言われたことがある棋士もいる。穏やかでユーモアもあるキャラクターが人気の実力者・高見泰地七段(27)が、実体験を明かした。