将棋界の2020年は、8つのタイトルを4人で分ける状況でまもなく終わる。今年も様々な話題が生まれたが、全棋士の頂点に立っているは渡辺明名人(棋王、王将、36)だ。藤井聡太王位・棋聖(18)に棋聖のタイトルを奪われたものの、豊島将之竜王(叡王、30)からは名人を奪取。永瀬拓矢王座(28)を加えた4人の中でも“現役最強”として君臨している。史上4人目の中学生棋士としてデビューしてからちょうど20年目で初の名人。「一区切りみたいなところはあった」という渡辺名人にとって、将棋界の勢力図と2021年の展望はどう見えているのか。