初日から3日連続で大関撃破、その後も勢いが止まらない大栄翔は1991年秋場所の若花田(のちの横綱3代目若乃花)以来となる対戦する役力士全員から白星を奪った。初めての平幕戦となった八日目は長身でリーチの長い輝の突っ張りに今場所初めて土俵際まで攻め込まれたが、窮地で相手のかいなを手繰るととったりで逆転勝ち。ただ一人ストレートで給金を直すと1敗だった大関正代が敗れ、後続に2差をつけて初優勝の期待も大きく膨らんできた。