「きっと心の中では笑っていて反省はひとつもしていないと思います。犯人はまた絶対に同じことをする。また犠牲になる人が絶対いる。こんな人を野放しにしてはいけない」
 去年5月、東京・小金井市で音楽活動をしていた冨田真由さん(事件当時20)の首や胸をナイフで刺し、殺害しようとした事件。逮捕・起訴されたのは、冨田さんのファンだったはずの岩埼友宏被告だ。
 24日、東京地裁立川支部で開かれた裁判員裁判の後半。被害者の冨田真由さんがまだ心の傷も癒えない中、勇気を振り絞って意見陳述を行なった。