ペットの犬や猫に向かって人間と同じように話しかけたりする行為が、実は人間が高い知性を持つ証拠だという理論が注目されている。
 放送大学で社会心理学を研究する森津太子教授は「人はペットとか機械とか、人間以外のものにも心を推測してしまうことがあり、心のつながりを持ちたいものに対して擬人化をする側面もある」。擬人化することが人間の高度な知性を表しているという。
「なので、ある意味ペットを擬人化することによって、自分が思っている孤独感を解消している側面もある。積極的に孤独感を解消するのであれば、それ自体は悪い行為ではないと思う」。擬人化するという行為にも個人差があると言われており、あまり孤独感を感じていない人は、それほど擬人化しないという研究もあるとした。