「日本の漁獲量は減少し続けていて、一時の3分の1くらいにまで落ち込んでいる。私たちの食卓に並んでいる魚が、この先高い確率で食べられなくなるかもしれない」。
 そう話すのは、築地市場で70年以上続く老舗鮮魚店・三宅水産で働く傍ら、お笑い芸人としても活躍する熊本健吾だ。
 1984年をピークに、日本の、そして世界の漁獲量は減少。一方、世界の人口は50年前に比べて3倍に増え、40年後には100億人に達するとも言われている。熊本によれば、世界的な健康食ブームもあり、魚の消費は増える一方なのだという。その結果、絶滅危機の魚は全体の30%にも上り、これ以上獲ると絶滅してしまうかもしれないという魚も60%に達するとみられている。