働き方改革の文脈の中、副業解禁の流れが出てきている一方、若者の中には"お金離れ"や、仕事に対してやりがいを見失っているのではないか、という見方もある。NHKという組織を飛び出し、フリーランスとして活躍する堀潤氏は、昨今の議論をどう見ているのか。
 堀:ウェブサービス「ココナラ」代表の南章行さんが立ち上げたNPOの名前でもある「二枚目の名刺」という考え方がヒントになると思います。
 組織にいて一番もどかしいのは、「これがやりたい、絶対やったら良い」と思っても、自分に裁量が無いために実現できなかったという、充実感や裁量権の悩みがあるのではないでしょうか。そういうところから、そもそも自分はなぜ働いているのか疑問を持ってしまう。そこで、スピード感を持って自己実現できる場を一つ持っておくと良いのではないかと思います。もちろん副業ができる会社だったら副業としてやるのもいいし、そうでなくてもSNSで繋がった誰かとプロジェクトを立ち上げるのもいい。本業の他に、自分らしさが表現できることが大切だと思います。