生まれつき脳の機能に障害があり、情報処理や制御に偏りが生じることから、様々な症状をもたらす発達障害。社会の認知が広がり、悩みを気軽に相談できる外来やカウンセリングが増えた結果、発達障害だと診断される人も増加している。また、その約8割が社会に出てから診断されることから、"大人の発達障害"という言葉も注目を集めている。
 発達障害を抱えた人に立ちはだかる大きな壁が、仕事や就職だ。約8割の人が発達障害をオープンにしたいと考えている一方、実際には約7割の人が周囲にカミングアウトできずに悩んでいるという。理由は、「伝えても理解してくれない」「仕事を続けられなくなる」といいた懸念だ。