憲政史上、初めて生前退位された上皇さま。しかし安倍総理が3月、「今回の皇位の継承は天皇陛下がその意思により皇位を譲るというものではなく、政府として、譲位ではなく退位という用語が適切であると考えた」と答弁しているように、今回の皇位継承は、あくまでも"特例法"による一代限りのものだ。
 即位の儀式が退位の儀式の翌日となっているのも"譲位色"を帯びるのを避ける狙いがあるとみられており、閣議決定を経た最後のお言葉にも、それまで記者会見で繰り返し使ってきた「譲位」という言葉は用いられなかった。