水産庁は30日、密猟に対する漁業法の罰則対象にシラスウナギ(ウナギの稚魚)を加え、現行の「懲役6カ月または罰金10万円」から「懲役3年または罰金3000万円」とする方針を決めた。
 シラスウナギの2019年の国内漁獲量は3.7トン(水産庁資料から)で、統計を取り始めた03年以降最低の数字となっている。
 取引価格が1キロ200万円を超えることから“白いダイヤ”とも言われ、今年の3月には山口組系組員の男ら6人が茨城県東海村の新川でシラスウナギ93匹を密猟した疑いで逮捕される事件があった。警察は密猟したシラスウナギを売って暴力団の資金源にしていたとみているという。