将棋の王将戦挑戦者決定リーグ戦が11月14日に行われ、藤井聡太七段(17)が久保利明九段(44)に157手で勝利した。これにより藤井七段は4勝1敗で、広瀬章人竜王(32)とトップタイに。最終戦でぶつかる両者の対局が、挑戦者決定戦となった。藤井七段は、この対局に勝利すると、史上最年少でのタイトル挑戦が決まる。
 いよいよ王手だ。デビュー以来、快進撃を続けてきた藤井七段だが、関係者・ファンからずっと期待されてきたタイトル挑戦に、あと1勝までこぎつけた。初めて進出した挑決リーグで、豊島将之名人(29)に敗れたものの、自分を除く6人が順位戦A級以上という超ハイレベルのリーグ戦で、次々と強豪棋士を撃破。この日の相手は、過去1勝3敗と苦しめられていた久保九段だったが、必死に粘る先輩棋士を見事に寄せ切った。