晴れの舞台で師弟対決の実現だ。将棋の木村一基王位(46)と高野智史五段(26)による記念対局が1月1日、放送中だ。
 新人王戦は若手棋戦ということもあり例年、優勝者がタイトル保持者との記念対局の場が設けられることになっている。今回は高野五段が優勝、師匠である木村王位を指名した。
 木村王位は昨年9月、史上最年長で初タイトル獲得を記録。“将棋の強いおじさん”や“千駄ヶ谷の受け師”といった呼び名でファンから愛される棋士で、タイトル獲得直後には涙も見せて、将棋ファンの感動を呼んだ。高野五段は2015年10月の四段昇段から4年が経過した昨年10月、師匠の快挙を追いかけるように、新人王戦で棋戦初優勝。表彰式では師匠への感謝のメッセージを贈り、木村王位の涙を誘った。