将棋の上州将棋祭りが1月4日に行われ、森内俊之九段(49)が佐藤康光九段(50)に127手で勝利した。
 森内九段はタイトル12期で永世名人の資格、佐藤康九段はタイトル13期で永世棋聖の資格と、両者とも将棋史にその名を刻んだ名棋士。過去には72局も戦い、佐藤康九段が39勝、森内九段が33勝だった。
 正月らしく、和やかな雰囲気の会場で進められた対局は、矢倉模様から森内九段がうまく攻め切った。対局後には「幸先いい白星でスタートできたんで、今年はいいことがありそうです」と笑顔。日本将棋連盟の会長も務める佐藤九段は「ぜひ今年1年、将棋界をよろしくお願いします。この将棋を教訓に、残り365日頑張りたいと思います」と話し、ファンからの笑いも誘っていた。