1月3日に開幕したATPツアー(男子プロテニス協会)主催の国別対抗戦『ATP カップ』の準決勝は「全豪オープンの前哨戦」と呼ぶには熱すぎる、激しすぎる戦いが繰り広げられた。その独特の雰囲気の中、ラケットやボールに八つ当たりする反則行為も多々目にしたが、終盤にきて鬼気迫るラケット破壊で周囲を凍り付かせたのはノバク・ジョコビッチだ。
 セルビアとロシアの準決勝。セルビアは世界ランク34位のドゥサン・ラヨビッチが17位と格上のカレン・ハチャノフを7-5 7-6(1)の接戦で破って先勝し、世界ランク2位のジョコビッチと5位のダニール・メドベージェフとのエース対決を迎える。ジョコビッチはメドベージェフにこのところ2連敗中。いずれも3セットマッチの最終セットで敗れている。