「初手お茶」。今の時代でなければ、将棋の棋士がそんなところで注目を集めることもなかったかもしれない。史上最年少でタイトルを獲得した藤井聡太棋聖(18)が、対局開始後、自分の初手の前に必ずお茶を一口飲むことから「初手お茶」として知られるようになったものだ。戦闘開始の合図を自分に送るのがお茶なら、対局の合間にも喉を潤し、長時間の対局ともなれば、ホッと一息入れることもできる大事な“相棒”。そのこだわりを聞いてみた。