K-1・Krush戦線の魅力の一つは、次々に新鋭が台頭し、激しい新陳代謝が起きることだ。トップ選手の座は絶対ではなく、いつ若い選手に地位を奪われるか分からない。
そんな厳しい戦場で生き残ってきたのが朝久泰央だ。18勝7敗という戦績は決して突出したものではないが、着実に結果を残してきた。兄の裕貴も同じ舞台で活躍、兄弟ともに父の道場で「朝久空手」の鍛錬を積む。この2年間は無敗、昨年3月には当時チャンピオンだった林健太にも勝っている。7.17福岡大会でのライト級王座挑戦は、ファン待望と言ってよかった。