今年も残すところあと3か月。年末年始の楽しみといえば、各放送局が放送する年末年始特別番組。今年の放送を楽しむ前に、昨年人々をくぎづけにした番組が何だったのかを振り返り検証してみる。
2022年度は、2019年の年末から続いたコロナによる行動制限が3年ぶりにない年だった。そのため、帰省先や旅行先でテレビ鑑賞を楽しんだ人も多かったはず。そんな2022年度によく見られた番組のランキングを作成した。
2022年度 年末年始の特番くぎづけランキング
対象期間(2022年12月25日~2023年1月3日)で、NHKを除く民放5局のランキングは下記のとおり。
1位~3位の番組内容は?
1位は、2021年度も1位だった(参考資料:https://revisio.co.jp/blog/8HZCAeXs)フジテレビの『ジャニーズカウントダウン2022→2023』だった。総勢14組のアーティストが東京ドームに集合し、生中継でカウントダウンが行われた。
2位は、テレビ東京の『家、ついて行ってイイですか?新春4時間SP』。ビビる大木と矢作兼が司会をつとめる人気番組の特番。ゲストには、有吉弘行、鈴木砂羽等が出演した。
3位は、フジテレビの『映画「コンフィデンスマンJP英雄編」』 長澤まさみ、東出昌大、小日向文世が共演した人気テレビドラマ「コンフィデンスマンJP」の劇場版第3作だった。
上位ランクイン番組の特徴を検証
放送局では、テレビ朝日が最多で6番組ランクインした。4位の『芸能人格付けチェック!2023お正月スペシャル』は、2021年度の年末年始ランキングでも5位となっており、お正月特番の人気番組として定着している。
ジャンル別では、バラエティーが圧倒的で16番組。そのほか、スポーツ、ドラマ、音楽がランクインした。注目度は集中して見られるドラマが多くランクインする傾向にあるが、年末年始はバラエティー番組のランクインが目立った。
REVISIO計測の世帯視聴率が、上記対象期間で最も高かった日本テレビの『第99回東京箱根間往復大学駅伝競走』は、くぎづけランキングとしては、ランキング対象外だった。放送時間の長いスポーツコンテンツは、一般的にじっくり見られるシーンとそうでないシーンの注目度の差がはっきりしており、番組全体としての注目度は高くなりにくいという傾向がある。世帯視聴率が高くても、注目度が低かったり、世帯視聴率が低くても注目度が高いという番組もあり、両方の指標で人気番組を探る方法もあるという。
※注目度とは?
テレビの前にいる人(滞在者)のうち、テレビ画面に視線を向けていた人(注視者)の割合を表す。シーンに注目している度合いがわかる。