■「学び系の動画を見る」と答えたのは約4割

「YouTube等のSNSで、学び系の動画を見る時間は1日平均どれくらいですか?」という質問に対して、最も多かった回答は「15分未満」で12.2%だった。次いで、「15分〜30分未満」が10.8%、「30分〜1時間未満」が8.2%と続いた。また、「学び系の動画は見ない」との回答は59.8%だった。
■男女別ではわずかに女性が多い結果に

男女別では、わずかに女性の方が多いという結果に。内訳は「15分未満」「30分〜1時間未満」「6時間〜」では女性が、「15分〜30分未満」「1時間〜3時間未満」では男性の回答率が高くなっており、性別によって明確な差があるわけではないようだ。
■年代別では10代が最多

年代別では、10代が最多の56%に対して、60代以上が最少で30%だった。特に、10代は全年代で唯一50%を超えている。10代は様々なデジタルコンテンツに囲まれて育ったデジタルネイティブ世代であり、学びに関してもデジタル化が幅広く浸透していると考えられる。動画の中には、様々な教科の解説や勉強法を紹介しているものもあるため、学校の授業の理解度や勉強のモチベーションを上げたりするために活用している人も多いのかもしれない。
20代と30代では、わずかながら1日6時間以上見ているという回答もあり、年齢的に資格や転職などキャリアに関することを動画で学んでいる可能性も伺えた。
■職業別

職業別では、「会社員・公務員」「専業主夫・主婦」「学生/パート・アルバイト」は40~50%前後だが、「自営業・自由業」では約30%にとどまった。自営業者の場合、会社員のように所定の労働時間がないため仕事が長引いたり、メインの業務以外にも様々な雑務を全て自分で行うことで、動画を見る時間が確保できない可能性もある。
また、ほとんどの職業で「15分未満」の回答が多いが、これには「タイパ(タイムパフォーマンス)」意識が影響している可能性が伺えた。近年ではショート動画人気の高まりから、短い時間で要点がまとめられたコンテンツが多く配信されており、役立つ知識を効率よく得たいと考える人も多くなったのかもしれない。
【調査概要】
対象者:15歳~89歳の男女
サンプル数:500人
居住地:全国
調査方法:ネットリサーチ
アンケート実施日:2024年1月26日