2024年上半期のYouTube利用率は減少傾向も、利用頻度が「毎日」と答えた人は全体で7割

YouTubeに関する調査:基本調査

 学生の男女1639名を対象にYouTube利用率を調査したところ、中学生で79.8%、高校生で78.4%、大学生で76.9%と全年代で7割の人がYouTubeを利用しているということが分かった。

【2023年下半期からの変化/YouTube利用率】

中学生 2023年下半期:81.0% → 2024年上半期:79.8%(1.2pt減)
高校生 2023年上半期:82.8% → 2024年上半期:78.4%(4.4pt減)
大学生 2023年上半期:77.3% → 2024年上半期:76.9%(0.4pt減)

 2023年下半期の調査から比較すると、全年代で利用率が減少している様子がうかがえる。コロナの規制も無くなり、その上この時期は受験や試験などが終了し、卒業旅行や春休みなどのイベントシーズンに突入するため外出する機会が増えることでYouTubeを利用する機会が減っているのかもしれない。

 また、YouTubeを利用していると回答した人を対象に、利用頻度を聞いたところ「毎日利用している」と回答した人は中学生が74.9%、高校生が74.8%、大学生が71.7%となり、利用頻度では中学生と高校生がほぼ同率となった。利用率は減少傾向にあるものの、利用者の多くはYouTubeが日課となっているということが分かる。

人気な視聴ジャンルは男女で違い、消費行動は「YouTuberの公式グッズ購入」が人気

YouTuberに関する調査:視聴動画ジャンル、消費行動

 次に、YouTube利用者を対象にYouTubeで好き・または興味のあるジャンルを調査したところ、男性の第1位は「ゲーム(実況)」、女性の第1位は「音楽関連(アーティストMV・PV)」と性別で違いが見られる結果となり、さらに第2位以下でも男女共にそれぞれランキングに違いが見られたが、総合的に見ると今回の調査でも「音楽関連(アーティストMV・PV)」はどの年代でも人気な様子がうかがえた。

 また、前回上位には入らなかった「Vlog・ルーティン」が高校生・大学生の女性で第3位にランクインした。

 そして、YouTubeやYouTuberに関連することで消費行動を実行した事があるかどうか(お金を使った経験があるかどうか)を聞いたところ、「実行した事がある」と回答した人は中学生で22.9%、高校生で19.7%、大学生で17.3%となり、中学生の実行率が高いことがわかった。

【前回の調査からの変化/消費行動実行率】

中学生 2023年下半期:21.4% → 2024年上半期:22.9%(1.5pt増)
高校生 2023年下半期:21.6% → 2024年上半期:19.7%(1.9pt減)
大学生 2023年下半期:17.2% → 2024年上半期:17.3%(0.1pt増)

 2023年下半期の調査からの変化を見ると、中学生は1.5ptのスコア増加、高校生は1.9ptのスコア減少、大学生はほとんどスコアの変化が見られないという結果になった。

 消費行動を実行した事があると回答した人を対象に、どんな消費行動を行ったのかを調査したところ、全年代で第1位は「YouTuberの公式グッズ購入」となった。第1位以下ではそれぞれ違いが見られましたが「YouTuberとコラボした商品」はどの年代も上位にランクインしており、人気がある様子がうかがえた。

【調査概要】

実査機関:TesTee
調査方法:同社保有アンケートメディアアプリ「Powl(ポール)」によるインターネット調査
対象地域:日本国内
調査期間:2024年3月4日(月)〜 2024年3月11日(月)
調査対象:学生(中学生・高校生・大学生)の女性1410名(中学生405名、高校生430名、専門・短大・大学生575名)