1位 50-50(大谷さん)

 米大リーグ(MLB)のロサンゼルス・ドジャースに移籍した大谷翔平。右肘手術を受けたため今季は投手登板せず指名打者で出場し、本塁打と盗塁を量産した。1シーズンで本塁打数と盗塁数をともに40以上記録する「40-40」はMLBでも過去5人しか達成していない。

 8月3日に「30-30」を達成する前後からSNSでも話題になり、9月20日にMLB史上初の「50-50」を達成し、お祝いムードが広がった。

2位 無課金おじさん

 パリオリンピック射撃混合10mエアピストル団体で銀メダルを獲得したトルコチームのユスフ・ディケチ選手の異名。耳を守るイヤーマフや、狙いを定めやすくするためメガネなどを装着して他の選手が競技に臨む中、彼は耳栓だけ。ゲームなどで有料の装備や武器を買わずに遊ぶプレーヤーへの連想から「無課金おじさん」と呼ばれるようになった。

3位 地面師たち

 実際に起きた事件を下敷きにした新庄耕の小説のタイトル。Netflixでドラマ化され、7月25日から配信された。土地の所有者になりすまして売却をもちかけ、多額の代金をだまし取る「地面師」の犯罪を描いている。

4位 しかのこのこのここしたんたん

 頭に鹿のような角が生えた謎の少女「のこたん」が登場するコメディー漫画。おしおしおの原作がテレビアニメ化され7〜9月に放映された。

 オープニング曲『シカ色デイズ』でタイトルを歌うイントロ部分を繰り返し再生し続けるYouTube動画も公開され、TikTokでダンスチャレンジが流行した。

5位 はいよろこんで/ギリギリダンス

 5月27日から配信開始された、クリエイター・こっちのけんとによる楽曲『はいよろこんで』。こっちのけんとはアーティスト・俳優の菅田将暉の弟だ。自身の双極性障害をモールス信号の「SOS」に託して盛り込んだ歌詞や、キャッチーなギリギリダンスも話題を呼び、公式MVの総再生数は1億回を超えました。TikTokでは260万件を超える動画に使用された。

6位 SHOGUN 将軍

 日本の戦国時代を舞台にしたドラマ。米ハリウッドで制作された。主演・プロデューサーを真田広之が務め、日本ではDisney+で公開。米テレビ界のアカデミー賞といわれるエミー賞の作品賞・主演男優賞・主演女優賞など史上最多の18部門を受賞した。

7位 アザラシ幼稚園

 オランダにあるアザラシ保護施設「Zeehondencentrum Pieterburen(ピーテルブーレンアザラシセンター)」の愛称。ケガをしたり病気になったりしたアザラシを治療して海に帰す活動をしており、YouTubeライブでアザラシプールの様子を24時間配信している。

 8月1日、Xのユーザー・ホカホカ通信さんが”アザラシ幼稚園”と名付けて紹介した投稿が拡散し、YouTubeライブの視聴者数が大幅に増加。1週間で1000万円を超えるスパチャ(スーパーチャット、投げ銭)が贈られた。

8位 ブレイキン

 7月26日〜8月11日開催のパリオリンピックで採用された唯一の新競技。8月9日、女子の湯浅亜実(AMI)が金メダルに輝き、SNSは祝福で沸いた。また準々決勝で敗退したものの、独創的で多彩な技を披露した41歳の福島あゆみ(AYUMI)には「40代の星」「勇気をもらえた」と賞賛の声があふれた。

9位 ニコニコ復活

 KADOKAWAグループ運営サービスがランサムウェアを含む大規模なサイバー攻撃を受け、「ニコニコ動画」をはじめとする「ニコニコ」サービス全般が6月8日から利用できなくなったが、8月5日に再開した際にはユーザーの歓喜の声でSNSが沸いた。

10位 UCHIDA1

 DJグループRepezen Foxxの元メンバーDJ銀太と、YouTubeやTikTokなどで活躍するおだけい(ODAKEi)が手掛けた楽曲。2024年7月1日にリリースした。2人の本名「内田」を元に、日本に約25万人いるという内田さんを鼓舞する内容。一度聞くと耳から離れなくなる曲に合わせてダンスやおもしろ動画を流す「UCHIDAチャレンジ」が流行している。