ACAね(ずっと真夜中でいいのに。)が自身の音楽のルーツを語った。
作詞作曲ボーカルをACAねが務める「ずっと真夜中でいいのに。」通称「ずとまよ」は、YouTubeでチャンネル登録者数230万人を超える、若者を中心に絶大な人気を誇るアーティストだ。
これまでにずとまよを追いかけ続けてきたジャーナリストは「とにかく引き出しの多さに驚いた」として「10年に1度クラス“かもな”が段々確信に変わっていく感じ」と手放しに称賛。また、ある種のノスタルジーをずとまよから感じることができるとして「伝統と革新が同居している」と評した。
ACAねはみずからの音楽について「“変態的なバンド”に憧れているのでこれからも頑張っていきたい」と意気込むと「曲を作るときからスネアの音をどうするとか、ハットをどうする、特にドラムだな。かなり音色だったりにこだわって時間をかけてやっているのが多い」と解説。
1月に開催した国立代々木競技場第一体育館での単独公演「ROAD GAME『テクノプア』~叢雲のつるぎ~」については「ずとまよの細かい音楽には合わない会場なんじゃないかと思っていたんです。でもそういう場所でもみんなであきらめずこだわってやれたんじゃないかなと思う」と振り返った。
また、自身の音楽ルーツについては「学生のときから中森明菜さんや小泉今日子さんの歌謡曲、メチャメチャ歌っていたんですよね。それが根付いている部分もあったり、大きく言うとフリーソウルがすごく好きで。70年代後半のディスコとかもうメチャメチャ大好きなので、そういう部分が基盤、隠し味に」と告白。
しかし「それはもう『完成されているもの』なので、そこから新しいものを作っていけたらいい。それをまた壊して新しいものを加えて、汚してってやりながら作る作業が好きです」と、自身の音楽制作について語った。
「ACAねさんはなにと戦っているんですか?」という質問に対しては「好きなものと戦っていることが多いです。好きなものを敷き詰めて、常に完成形を目指しているんです。技術も向上していきたいみたいなのがあって。でもそれとは別に、未完成なクオリティも大切にしたいという葛藤がいつもあって。作ったもの、完成したものを1回全部壊すとか、なんかバールのようなものでバンとやってぐちゃぐちゃに汚して。また1回スッキリゼロに戻してとか。また3つぐらい出して、またちょっと引いて、俯瞰してというのをひたすら繰り返しているのがずとまよです」と回答。
海外への意欲と問われると「海外ではライブしたいですね。持ち運ぶのが大変な楽器もたくさんあるので、よかったらこちら(https://zutomayo.net/)までお願いします。助けてください。お誘いお待ちしています」と、自身のホームページアドレスを示しながら前向きにコメントした。
(ABEMA/「What is ZUTOMAYO? -ずっと真夜中でいいのに。とは何なのか?-」)