ももクロが配信ライブを行うのはおよそ4カ月ぶり。今年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で音楽業界およびライブシーンを取り巻く状況は一変したが、ももクロの4人は常に前を向き、“今出来ることを”とアクションを起こしてきた。今回の配信ライブは「ももクロとPLAY!!」をコンセプトに掲げ、これまでとは一線を画すような“視聴者参加型”の配信ライブを行うことになった。

【ライブ完全版】ももいろクローバーZ 『PLAY!』

 今回のライブ配信を前に、リーダーの百田夏菜子は「モノノフの皆さんに会えてなくて私たちもとっても寂しいし、モノノフの皆さんもそう思ってくれてるのを感じてたりするんですけど、当日はその寂しさを全部吹き飛ばすような時間にします」とABEMATIMESにコメントを寄せていたが、まさにそんな言葉を体現するような、ギミックに富んだ新感覚のオンラインライブとなった。

ももクロのCGを使った美しい映像演出に視聴者早くもヒートアップ「想像を超えてきた」

 待機画面から今回の会場へと画面が切り替わると、「Overture」が流れる中で、メンバーそれぞれがイメージカラーのスーツに身を包み「PLAY」という文字のオブジェと共に画面上に登場。軽やかなメロディラインが印象的な新曲「PLAY!」からライブの幕を開けた。ポップかつ鮮やかなCG空間の中で歌うももクロの姿に、モノノフ(ももクロファンの呼称)は早くもヒートアップ。「マジ生なんかこれすごいな」「CG最高じゃん」「想像を超えてきたなぁ」など称賛のコメントが続々とコメント欄に寄せられていた。

 2曲目の軽快なラップナンバー「The Diamond Four」では小道具を随所に使った演出で画面越しのモノノフの心を奪うと、続けての「マホロバケーション」ではカラフルな光の中でハードなパフォーマンスを展開。美しい電飾をバックにパワフルに歌い踊る4人の姿には、「すげぇぇぇぇぇぇ」「これぞエンタテインメント!!!!!!!」などテンション高めのコメントが多く集まっていた。

 4曲目の「ゲッダーン!」のイントロが鳴らされると、「いつ以来だよおい!元気にしてたかゲッダン」「めっちゃうれしいんだけど!」「ゲッダーン!!!久しぶりすぎる!!!」など歓喜のコメントが続々到着。メンバーそれぞれの顔が貼り付けられたCGダンサーも画面上に多数現れるという、遊び心満点なステージ演出を展開しファンを喜ばせた。

 MCでは百田がエクステによって人生最長のロングヘアーとなった髪型をアピールすると、佐々木から「そういうのは頑張って伸ばした人だけが味わえる特権なんだよ」とツッコミが入る。これに百田が「いやいや、そういうのを我慢できない人も今は気軽に楽しめる時代なんだよ!」と自信満々に返すという、実に彼女たちらしい軽快なトークが繰り広げられる場面も。この様子に視聴者からは「いつもと変わらぬももクロちゃんがホッとする」といったコメントが到着していた。

ももクロも初めての体験 ライブ中にセットリストを決める楽曲投票コーナーを実施

 「最新の技術も盛り沢山なんですけど、アナログのトリックもこの後、盛り沢山なので、みなさん盛り上がって行きましょうー!」という百田の掛け声から、続いてはABEMAのアンケート機能を活用した、楽曲投票コーナーに突入。「Chai Maxx ZERO」と「stay gold」の2拓からリアルタイムで選出されたのは「Chai Maxx ZERO」だった。床が前後に動くという斬新なステージで、完成度の高いパフォーマンスを繰り広げる4人の姿に、視聴者からは「すごい!!!!!」「かっこいいしか出てこない」など称賛のコメントが続々と寄せられていた。

 4人が巨大なゴリラに扮し、ビルを破壊するようなOP映像が流された後、繰り出されたのは「ゴリラパンチ」。東京タワーやスカイツリーが並ぶ都会の街並みを再現したセットで、特撮映画を彷彿とさせるパフォーマンスを繰り広げると、曲の最後には佐々木が東京スカイツリーを引っこ抜き頭上に掲げるという力技を見せつけた。続けての楽曲リクエストコーナーでは「天使のでたらめ」に勝利した「DNA狂詩曲(ラプソディー)」が披露された。異なるテイストの2曲の選択肢に視聴者からは「苦渋の選択だった」「どっちも聞きたい!」という声が上がったが、「DNA狂詩曲(ラプソディー)」が熱く届けられると、「やっぱりDNA最高!」「ももクロかっけぇ」などの感想がコメント欄を賑わせた。

 パフォーマンス以外の時間も視聴者を飽きさせないももクロ。MCパートでは、突如玉井が「序盤飛ばしちゃって汗かいちゃったから涼みたい」と訴え、ライブ会場のドアを開け外に移動。すると、突如として場面が昼間に切り替わり、寸劇パートがスタートした。どうやらタイムスリップしてしまったようだが、元の時間に戻るべく、4人はタイムスリップを試みるも、なぜかメンバーそれぞれがヤンキードラマに出てくるような衣装にチェンジし、そのままGARLICBOYSのパンクナンバーをリメイクした「あんた飛ばしすぎ!!」を、気志團ダンサーの早乙女光と共に披露。無観客ながらもライブに一体感を生み出すと、続けてアッパーチューンの「DECORATION」をパフォーマンスして画面越しのモノノフを熱く沸かせた。

 「DECORATION」の曲中にはマルチアングルを駆使した演出も実施。百田と高城、玉井と佐々木の2手にパフォーマンスして、視聴者に映像の選択権を委ねると「えー!?どれ見よう!?!?笑」「楽しいー!!」など新感覚のライブ演出を満喫する声がコメント欄に届いていた。

ステージに浮かぶ幻想的な月をバックに新曲「月色chainon(ツキイロシェノン)」を初披露

 「ももクロの令和ニッポン万歳!」では日本地図のセットの上を移動しながらパフォーマンスする4人。<がんばれ、がんばれ、全国!><どうか諦めず 希望をその胸に>など、日本中に勇気を与えるような歌詞をパワフルに歌うももクロの姿に、コメント欄には「コロナに負けるな日本!」「元気付けられた」「メッセージに泣きそう」などのコメントが続々と寄せられた。

 「笑一笑 ~シャオイーシャオ!~」ではメンバーそれぞれが顔だけをひょこっと覗かせるという独特のライブ映像を展開。今回のライブはこれまでのももクロのMVに携わったクリエイターたちによるMV風の映像演出なども見どころの1つだが、視聴者からは「これがPVでもおかしくないくらいかわいい~」「映像が綺麗でメンバーもかわいくて本当にサイコー」「これは素晴らしい!」など、その映像のキュートさを称賛する声が届いていた。曲の終盤ではジャッキー・チェンのモノマネ芸で知られるジャッキーちゃんがゲストとして登場。ジャッキーちゃんは同曲のMVにも登場しているが、ここでもメンバーと息の合ったダンスを披露し、ライブを大いに盛り上げた。

 ジャッキーちゃんによるソロコントタイムが終了すると、ライブはいよいよ終盤戦。ももクロは白いドレスに着替えてから、新曲「月色chainon(ツキイロシェノン)」を初披露。ステージに浮かぶ幻想的な月をバックに、来年1月8日に前編、2月11日に後編が公開される映画「劇場版『美少女戦士セーラームーンEternal』」の主題歌をしっとりとパフォーマンスした。

 パフォーマンス後のMCで玉井が「セットとの世界観もピッタリで、初お披露目としてすごく相応しい場所を用意してもらえたね。うれしかったです」と手応えを語ると、ABEMAのコメント欄をチェックした高城は「『めっちゃいい~!』ってコメントがたくさん届いているよ! うれしいね!」と喜んだ。佐々木も「『綺麗~』とか『めっちゃ好きなやつですわ』とか色々きてるよ」と紹介すると、百田も「それはうれしいですね~」と笑顔を見せた。

「モノノフさんと繋がってることが実感出来てうれしい」(高城れに)

 今回のライブでは連動した特設サイトにて、曲に合わせてシャウトやタップして遊ぶことができる「みんなで叫びまくれサイト」も開設された。ライブ中に視聴者がタップして参加する機会は3回あったが「『ゲッダーン!』では88万回」「『あんた飛ばしすぎ!!』では156万回」、そして「“ジャッキーちゃんのコント面白かったら拍手”が203万回」といずれも高い数値を叩き出し、これに百田は「今回は参加型ライブだからこの結果はうれしいね」と笑顔を浮かべていた。

 最後の楽曲投票企画では「月と銀紙飛行船」と「イマジネーション」の2択が提示され、選ばれたのは「月と銀紙飛行船」。4人はブランコに座りながらロマンティックなムードの中で歌唱した。そしてラストは自撮りカメラで自分たちを映しながらの「クローバーとダイヤモンド」を披露。曲中の「ありがとう」という歌詞をももクロが歌うと、それに呼応するようにコメント欄も感謝の気持ちで溢れていた。曲が終わり高城が「今回のライブは新しいことでいっぱいだったけれど、モノノフさんと繋がってることが実感出来てうれしい」と晴れやかな表情を浮かべると、最後に代表して百田が「この場所からたくさんのものが届いているといいなと思います。みなさん本当にありがとうございました」とカメラの先にいるモノノフに対し感謝を伝えていた。

 ライブ序盤から息もつかせぬ演出で画面越しのモノノフを楽しませた4人のメンバー。百田はライブ前の取材で「初めての挑戦がたくさん詰まっています」と語っていたが、実際多くの仕掛けを上手くライブの中に取り入れ、新しい配信ライブの形を示していたように思う。

 ももクロは12月31日に年越しイベント『第4回 ももいろ歌合戦』を、史上初の“無観客”で開催する。こちらの模様もABEMAにて7時間にわたり生配信を予定している。次はどんな配信ライブでモノノフを魅了してくれるのだろうか。期待せずにはいられない。

ももいろクローバーZ配信ライブ「PLAY!」セットリスト

M00. Overture

M01. PLAY!

M02. The Diamond Four

M03. マホロバケーション

M04. ゲッダーン!

M05. Chai Maxx ZERO

M06. ゴリラパンチ

M07. DNA狂詩曲(ラプソディー)

M08. あんた飛ばしすぎ!!

M09. DECORATION

M10. ももクロの令和ニッポン万歳!

M11. 笑一笑 ~シャオイーシャオ!~

M12. 月色chainon(ツキイロシェノン)

M13. 月と銀紙飛行機

M14. クローバーとダイヤモンド

【ライブ完全版】12月13日10時放送 ももいろクローバーZ 『PLAY!』通常盤 | 【ABEMA】テレビ&ビデオエンターテインメント
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【ライブ完全版】12月13日10時放送 ももいろクローバーZ 『PLAY』マルチアングル付き豪華盤 | 【ABEMA】テレビ&ビデオエンターテインメント
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ももいろクローバーZ(ももクロ)の番組・ライブ配信情報はこちら
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