今回のオンラインライブは、人気ゲームシリーズ『龍が如く7 光と闇の行方』の主題歌を担当した湘南乃風が、同ゲームの開発チームである“龍が如くスタジオ”とタッグを組み、オール3DCG技術を駆使して開催。湘南乃風メンバーも、フル3DCGで登場しライブパフォーマンスを繰り広げた。
開演の時間となり「龍が如く」の特別ムービーが流れた後、彼らは江ノ島を舞台にしたステージで「Wild Speed」からライブをスタートさせた。序盤からアッパーな楽曲を披露しライブ空間のボルテージを高めると、曲間にRED RICEが「家の天井をぶち抜くくらい、そしてご近所迷惑にならないギリギリでぶっ飛べ!」と煽ってから「JUMP AROUND」を披露して視聴者の一体感を高めた。
最初のMCではRED RICEが「湘南乃風、2020年の最後にやっと戻って来れたぜ! やっとライブが出来た!」とテンション高く挨拶すると、HAN-KUNは「やっと出来たんだけど、CGの世界っていうね(笑)」と笑いを誘う。それから「今、頭にヘッドギアつけてパイプもすごい繋がってて、カメラがあってライトも当たってるんだけど、俺は普段からターバン巻いてるからあんまり頭の重さは変わらないんだよね」と収録現場の状況を伝えると、視聴用のコメント欄には「wwwwwwwww」「やっぱ湘南乃風最高!!」といった声が寄せられていた。
続けてHAN-KUNが「こういう最高な経験が出来ているのも、このご時世みんなが頑張って前を向いてきた結果。だからこそ新しい実験的な、そして未来的なステージに立てていると思います。改めて、関わってくれたスタッフに感謝します。そして何より、この画面の中、そしてこの江ノ島に集まってくれたみんなに言わせて! ありがとうー!」と感謝を告げると、ミドルテンポの楽曲「曖歌」を熱くパフォーマンスした。
「STAY GOLD」でオーディエンスの感動を誘った後は、画面上にMOOMINも登場し、スローテンポの楽曲「応援歌 feat MOOMIN」をパフォーマンス。江ノ電が夜空を走るという“3D空間”ならでは演出も飛び出し、ロマンティックなムードがライブ空間を満たした。それから湘南乃風は代表曲「純恋歌」「睡蓮花」を立て続けに披露。この“サービス精神旺盛”とも言える選曲にコメント欄には「やばい!」「最高すぎる」「最高かよ」「高揚感えっぐ!!」「やば 鳥肌 湘南乃風最高」「湘南乃風見てる時はなんか嫌なこと忘れられる!」「もう体が勝手に動いちゃうやつーーー」など歓喜の声が続々寄せられていた。
そして再び「龍が如く」の特別ムービーが流れた後は、東京・新宿歌舞伎町をモチーフとしたゲーム舞台・神室町 天下一通りの特設会場に舞台を移し、ライブを再開させた。こういった特別な試みも、オール3DCGライブならではの遊び心だと言えるだろう。SHOCK EYEが「俺たちはどんな場所にいたって、どんなに離れていたっていつも繋がっている。はたから見たらガラクタに見えても、それはたった1つの宝だろ!」と客席に呼びかけると、湘南乃風は熱い応援ソング「我楽多(ガラクタ)」をパフォーマンスし、視聴者の胸を熱くさせた。
神室町 天下一通り特設会場のMCではメンバーそれぞれが挨拶した後、HAN-KUNが「何はともあれ色々あったこの年に、色々気づかされたこの年に、色々な経験をさせてくれたこの年に、逆に前を向いて感謝したい。だからこそ今こうやって新しいステージに立たせてもらっている。ただ次は、この画面の中から飛び出して、必ず会えると信じている。また会おう。その約束の代わりにこの曲を捧げます」と言って鳴らされたのは「恋時雨」。<痛みはやがて強さに変わる><君と過ごした季節も今じゃ虹色の思い出へと>など前向きなリリックをまっすぐに届けるメンバーの姿がファンの感動を呼び、コメント欄には「泣かせんな、、」「沁みるなーー」「ありがとう!!」などの声が続々と寄せられていた。
そして最後は「バブル」「一番歌」といった「龍が如く」の主題歌に起用された楽曲を立て続けに披露し、ライブ空間のボルテージは最高潮に。初のフルCGオンラインライブは盛り上がりを見せたまま幕を閉じた。
今年、湘南乃風は、6月から9月にかけて開催予定だった約2年ぶりとなる全国ツアー「風伝説 TOUR 2020 四方戦風 ~ぶっ飛べ クソアツい 粋な祭り 頂け一番~」が、新型コロナウイルス感染拡大による影響のため延期となった。しかしこうして年末に「龍が如く」の世界観を使用した3DCGライブを繰り広げ、ファンに新たな可能性を提示すると共に、極上のエンターテイメントを届けた。ライブの最後にRED RICEが話していた通り、来年3月からは公演延期となったツアーの振替日程が発表されている。その時はまたファンを熱く盛り上がる驚きの仕掛けを用意してくれることだろう。