ZOC「拍手だけでも気持ちが伝わりまくってる」観客＆視聴者と築いたZeppツアー初日東京公演 | レポート | ABEMA TIMES

　2月8日に東京・日本武道館でワンマンライブ「NEVER TRUST ZOC FINAL」を開催することが決定しているZOC。武道館公演を以って、香椎かてぃが卒業することが決まっているだけに、東名阪Zeppツアーも注目が集まっていた。なお、本公演は新型コロナウイルスの感染拡大の状況に鑑み、感染予防・感染拡大防止対策を行い動員数を抑えて開催。また、この模様はABEMAで独占生配信された。

【映像】ZOCツアー「NEVER TRUST ZOC」（詳細ページ）

　開演の時間になり、藍染カレン、香椎かてぃ、西井万理那、巫まろ、雅雀り子が姿を現す。そして大森のシャウトをきっかけに「ZOC実験室」からライブは幕を開けた。独特の世界観で瞬く間に会場の視線を釘付けにすると、続けてメジャー1stシングル収録曲「AGE OF ZOC」をパフォーマンス。会場に集まったファンは声援を送れないながらも、サイリウムを手に持ち、ステージに向け熱気を送っていた。

　藍染の「人生は美しくないと、生きてる価値なくない？」というセリフから繰り広げられたのは大森の楽曲「GIRL'S GIRL」。続けて「断捨離彼氏」で会場を踊らせると、ライブはMCコーナーへと突入した。藍染が「ついに始まりましたね！こんなご時世の中、足を運んでくださった皆さん、そして配信を楽しんでくれている皆さん、本当にありがとうございます！」と感謝すると、客席からは拍手が送られる。これに大森は「拍手だけでも気持ちが伝わりまくってる」とうれしそうな表情を見せた。

　そして大森からの「いつもライブの最後に記念撮影をするけど、その頃には汗で顔もぐちゃぐちゃになっちゃうから、今写真撮りたい」という発案を受け、グループは4曲パフォーマンスを終えた段階で、ファンと共に記念撮影を行うことに。撮影を終え、香椎は「まるでライブが終わったかのようですが、ここからまだまだ楽しんでいただきますよ！」と客席および画面越しの視聴者に呼びかけた。

　「IDOL SONG」「イミテーションガール」「ヒアルロンリーガール」「チュープリ」といったポップナンバーを畳み掛けた後、ライブは各メンバーのソロパフォーマンスのブロックに突入した。まずは大森が巫と雅雀というバックダンサーを従えて「絶対彼女」をキュートにパフォーマンスすると、続けてつなぎに着替えた西井が「それな！人生PARTY」を明るく歌唱。曲中には「コロナの影響でトロッコに乗れないので、ステージで台車に乗ってみました！」と言いながら香椎が運転する台車の上に乗っかりパフォーマンスを繰り広げた。

　それから藍染が黒と赤を基調にしたドレッシーな衣装に身を包み、「紅のクオリア」を情熱的に歌い踊ると、フリフリの花柄ワンピース姿で登場した巫が「まろまろ浄土」をこれぞアイドルなパフォーマンスで魅せ、多くのファンをメロメロにしていた。ZOCに加入した当時、「家がなかった」という香椎は「家があることに感謝してください～！」と妙にかわいらしく呼びかけてから「仮定少女」を熱く歌い上げた。雅雀は大森が「きもいかわ」を歌う横で、全身を使った躍動感溢れるダンスを繰り広げ、オーディエンスを幻想的な世界へと誘った。

　ライブはいよいよ終盤戦へ。「ピンクメトセラ」「draw (A) drow」と大森のカバーを連投して、オーディエンスのボルテージを高めると、少しのMCを挟んでからEDMサウンドのアッパーなナンバー「SHINEMAGIC」を披露。強烈なパフォーマンスが続く中、ラストは「A INNOCENCE」「family name -AGE OF ZOC ver.-」といったメロディアスかつエモーショナルなナンバーを届け、観客の感動を誘った。

　客席に響き渡る拍手とコメント欄に届く「アンコール！」の声に応えるように再びステージに登場したZOC。最後はヒダカトオル（THE STARBEMS）がアレンジを手掛けたメジャー1stシングル収録曲「DON'T TRUST TEENAGER」をファンに捧げた。

　全てのパフォーマンスが終わると、6人は客席に向け深々とお辞儀。「ありがとうございました！」と晴れやかな笑顔を見せながら舞台を後にした。この日のライブでは5人で新曲「FLY IN THE DEEP RIVER」も披露。（コメント欄には「新曲？」「この曲は聞いたことがないな」といった声が続々と寄せられていた）。1月25日には、愛知・Zeep Nagoyaで、1月26日には大阪・Zepp Nambaでライブを行い、2月8日にはついに武道館でツアーファイナル「NEVER TRUST ZOC FINAL」公演を実施する。香椎は武道館のステージがZOCとしてのラストライブ。今回のライブではMCの時間は多く設けられなかっただけに、ツアー最終日の発言に注目が集まる。ファンはその姿を目に焼き付けよう。