『LIVE×ONLINE BEYOND THE BORDER』は、LDHが掲げる「現状を打ち破り、限界を超えていこう/2021年へ向けて 僕らは、ボーダーを超えていく/RISING SUNの光を力に変えて 世界へ届けよう/2021年、復活の想いを込めて」という力強いテーマのもと、行われたライブ公演。12月22日のTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEから始まり、23日にBALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE、24日に三代目JSB、26日にFANTASTICS from EXILE TRIBE、27日にGENERATIONS from EXILE TRIBE、28日にE-girls、Happiness、スダンナユズユリー、29日にEXILEが登場するスケジュールだった。本公演は、すべて無観客で行われたライブの生配信となり、ABEMA独占で配信された。

三代目JSBメンバーとクリスマス・イヴを…8人目のお客様は、あなた?

 クリスマス・イヴ。鐘の音が鳴り響く中、少女が華やかな街並みを歩いてくる映像が流れる。期待を持って少女が、とある家の扉ののぞき穴から中を眺めると、三代目JSBのメンバーが“おうちクリスマス”を楽しんでいる様子が見られた。暖かそうな部屋の暖炉の前で、リラックススタイルの部屋着を着こなし、思い思いにクリスマスの時間を楽しむメンバーたち。ソファでくつろぐ者もいれば、チェアをゆっくり揺らして座る者も…そう、「~Xmas Party~」の幕が開けた。

 くつろぎモードの中、流れた歌は『Silent Night』。今市隆二と登坂広臣が、クリスマスのムードをさらに盛り上げるべく、やわらかな歌声でハモる。コメント欄には「『きよしこの夜』の英語版だ!」、「やばい!」、「もううれしい」と幸せムードが広がった。まだ踊らず、楽しそうに歌に聞き入っているパフォーマーにも注目が集まり、「みんな、パジャマみたいなのを着ていてかわいすぎる」、「本当にクリパじゃん!」とコメントが踊った。

 次に、外から覗いている少女に気づいたメンバーたちが、「おいで、おいで」と手招きする姿が映し出される。まるで、視聴者が8人目の客となり、三代目JSBのホームパーティーに招かれた錯覚を覚える、何とも豪華なシチュエーションだ。登坂が「ハッピーホリディ!」と言った後、ツインヴォーカルは、クリスマスの名曲『LSAT CHRISTMAS』を歌い始める。ここではパフォーマーも動き出す。NAOTOはグラスを傾け、岩田剛典はダーツに興じ、小林直己はトナカイのかぶりものをいじり、ELLYはサインでハートを作り、山下健二郎はカメラ目線でしっかり「乾杯」で飲む素振り。

 曲が2番に差し掛かると、全員が家を飛び出し、ステージに移動。電飾が施された大きなクリスマスツリーや、プレゼントBOXや雪、サンタのコスチュームをしたダンサーたちなど、まだ夢現なクリスマスは続く。メンバーも童心に返ったように、キラキラした瞳で、はしゃいでみせる。「かわいすぎ!」とコメントしていた視聴者も、いつの間にか「ベル持たなきゃ」と参戦模様に。

 メンバー各々がプレゼントBOXを開けると、中からはメンバーカラーの星型オーナメントが出てきた。全員がツリーに飾りつけると、クリスマスツリーが完成した。「可愛いしか出てこない」、「胸キュンがとまらない」と、完璧なクリスマス・ナイトの演出への賞賛コメントが続出した。

三代目JSB的冬の定番曲が次々に…『O.R.I.O.N.』、『HAPPY』、『Forever Together』

 「~Xmas Party~」の本番はこれから。ライトがブルーに変わり、『O.R.I.O.N.』のイントロが流れる。本曲といえば、「春夏秋冬シリーズ」の第4弾【冬】としてリリースされた、三代目JSB的冬の定番曲といえるアッパーチューン。この日はテクノアレンジが加えられ、今市と登坂の伸びやかな歌からスタートした。軽々と歌いあげるふたりの声に、「このアレンジ好きすぎる」、「すごくいい始まり方!」と絶賛が相次ぎ、さらには「このバージョンも配信してほしい!」と熱望する声も。

 今市が、「皆さん、今日はクリスマス・イヴ。ともに最高の夜にしましょう、準備はできてますか!?カモン!」とシャウトすると、視聴者は「幸せな夜すぎる!」、「最高の夜にしよう!」、「人生最高のクリスマス」と、今市の呼びかけに答えた。2曲分、ためていたパワーを放出するかのように、パフォーマー陣もここからはキレキレのダンスを見せる。ホームウェアで踊るレアな姿も「かっこよすぎる!」と、さらに視聴者の気分を盛り上げ、『O.R.I.O.N.』の見どころのひとつ・ラインダンスも披露。ヴォーカル勢の「Say Yeah!」や「J Soul」の掛け声も気合いの入ったもので、前半戦にして、すでに最高潮のテンションとなった。

 続く4曲目『HAPPY』では、ワンカメラでメンバーが次々に映し出される演出に。本を読んでいる岩田から始まり、その本を取り上げる小林、扉からNAOTOが来て、登坂へとカメラが移る。その後、ELLYの肩にそっと頭をもたげる山下、今市へと流れた。それぞれの表情がよくわかる計らいだろう、ファンにはうれしいギフトとなった。コメント欄では、曲タイトルにかけて「三代目がいれば『HAPPY』」のほか、「三代目メンバーたちが、全力で楽しんでていい!」、「7人マジかっけえ」と、息の合ったメンバーが見られることへのうれしさが募った。最後は、「チーズ」と記念写真を撮る素振りで、『HAPPY』のパフォーマンスは終了。

 登坂の高音ボイスの出だしが印象的な『Forever Together』は、冬独特の幸せな空気感をたたえたソング。「いい声だなあ」、「あかん、泣きそう…」、「見入ってしまう」と、コメントでは、高い歌唱力に改めて惚れ直す声が見られた。一方、パフォーマー陣は、いつの間にかサンタクロースの衣装を着こみ“三代目サンタ”に変化。こちらは、2019年に行われた『LDH BASE Presents ファンクラブ限定 三代目 J SOUL BROTHERS SPECIAL LIVE "RAISE THE FLAG" ~X'mas Party~』のコスチュームと同じもの。懐かしい衣装に、「涙が出る」、「好きすぎる」、「天使」という声が上がった。一面まばゆい白い光の中で踊る演出は神々しくもあり、覚めないクリスマス・イヴを願う気持ちに。ラストは登坂が一言、「楽しい1日にしましょう」と、にっこりと微笑んだ。

三代目JSBメンバーのクリスマスの思い出は?岩田&小林が写真を持ちだし語る

 5曲のパフォーマンスを終えたところで、トークコーナーへと移った。NAOTOが「楽しいね!」と言うと、登坂も「いいっすね、ホームパーティー感」と表情をやわらげる。前回の『LIVE×ONLINE』では三代目10周年を記念し、立て続けに楽曲を披露したが、打って変わってやわらかなムードとなった今回の『LIVE×ONLINE』。今市も「結構リラックスしてる~」と同意した。

 三代目JSBといえば、毎年クリスマスはイベントや地上波での番組出演など、様々な催しを行ってきた。今年は『LIVE×ONLINE』にて「SPバラエティ企画ブロック」と題して、メンバーがクリスマスのエピソードトークを披露することに。司会を務めるNAOTOが「渾身の、期待してるよ!ひとり3個くらい出してくれる?」と煽ると、岩田が口火を切った。

 「何と言っても去年のクリスマスイベントかな。パン食い競争、リレー、イントロドン、盛り上がりましたよね!10年やってきても、あのイベント以外やってないからすごい思い出に残っている」と『"RAISE THE FLAG" ~X'mas Party~』での内容を挙げた。モニターには、当時のイベントにて、メンバー全員が手をつなぎ、恐怖のビリビリペンを行う際の写真が映し出された。NAOTOは「まじで、ビリビリペンやってた!」と、三代目JSBのお家芸のようになっていたことを振り返った。

 小林は、「大切な人と行ったクリスマスディズニー」とクリスマスの思い出を挙げる。周りからは「大丈夫?」、「いいの?」とスキャンダル(?)を心配する声が上がる。しかし、モニターに映った写真は、ディズニーキャラクターのかぶりものをして、仲良く自撮り写真に納まるNAOTO&小林の姿だった。ゆえに、NAOTOは「俺だね!」と苦笑。5年ほど前、テレビ番組出演の帰りにディズニーシーに寄ったというふたり。NAOTOが「タートル・トークやったよね!?めちゃめちゃ楽しかった(笑)」と小林に確認した。「タートル・トーク」とは、S.S.コロンビア号の船尾にある海底展望室で、ウミガメのクラッシュと楽しく話すことができるアトラクション。NAOTOが「質問したんだよね(笑)。あのとき、マネージャーさんが“今度、14匹亀を集めてカメザイルっていうグループを組もうと思うんですけど、入ってくれますか?”とぶっこんで…」と当時のエピソードを語り出し、百戦錬磨のクラッシュを困らせてしまった話には、メンバーも大爆笑だった。

メンバーの中で一番人望があるのは誰!?「J-1グランプリ」開催、登坂は諦めモード、岩田は自信あり?

 トークコーナーでは、新たな企画として「三代目J-1グランプリ2020」が行われることに。「J-1」とは人望の「J」のことで、メンバーの中で、誰が一番人望があるかを確認する企画。審査方法は、メンバー各々が、自分が仲が良いと思うLDHの後輩に電話をかけて、企画の詳細は伝えないまま、時間内にライブ会場に来てもらうようにお願いする、というもの。

 生配信ならでは、かつ人望も試されるというスリリングな内容だが、自信のほどを聞かれると、登坂は「クリスマスだしね…。来てくれるものか不安はありますけど。(人望は)ないチャンピオンくらい(笑)」と早々に諦めモードを醸し出す。しかし、「とっておきの引き出しを開けようかな。来なかったら“お前、ふざけんなよ”って(笑)」と、当たりはつけていると登坂は話す。山下は、「地元の後輩じゃダメってことね。人望は自信ありです。…いや、不安やな」と、首をかしげた。

 後輩の電話番号が入っている携帯電話から、それぞれが電話をかけることになった。トップバッターの小林は、木村慧人(FANTASTICS)にコール。木村は電話口には出たものの、どこかよそよそしい雰囲気。かつ、戸惑う声色のまま木村は電話を切った。NAOTOから「本当に仲いい?仰々しかったよ」と言われるが、小林は「ポジティブな反応!」と前向きに捉えた。一連の流れを見守っていた視聴者からは、「慧人くんだ!」、「リアル・がちテレフォンショッキング!」、「電話の声聞けるの、レア」と興奮のコメントが相次いだ。

 2番目に電話をかけたのは今市で、「後輩の中で一番お酒を飲んだ回数が多い人です。(佐藤)大樹(EXILE/FANTASTICS)」と言い、佐藤に電話をする。すぐに出た佐藤は「本番中ですか…!?」と、動揺のあまり声がうわずる。今市は、「全然無理なしで」と言いながらも来てほしそうに依頼し、しまいには「のちほど」と締めて電話を切った。視聴者からは「無理なしで、の圧(笑)」、「大樹くんは来るよね」、「来そうで、こないかも」と予想合戦がヒートアップする。

 3番手の登坂は、「本当に数少ないんですよ、後輩。とっておきの引き出しを開けます。声で判断してください」と誰に電話をするかは明かさないまま、コールする。コメント欄では、プライベートでの交流が深い川村壱馬(THE RAMPAGE)の予想が多かったが、電話に出たのはスーパースターこと、八木将康(劇団EXILE)!電話を受けた八木は、「今、見てましたよ!登坂くん、誰に電話するんだろうなって思ったら、かかってきたから“あれっ!?”って」と素直にリアクションすると、登坂は「話、早いわ!待ってるね」とウキウキで電話を切っていた。

 順番が回ってきた岩田は、「僕は大体、目星はつけているんですよね。THE RAMPAGEの藤原樹くん。結構仲がいいので、無茶ぶりでも頼んだら来てくれそうな予感がします」と、ほのかに自信がある様子で電話をかける。ものの見事、ワンコールで藤原が電話に出た。「お疲れ様です!今、雑誌の取材中です」と藤原は仕事中であることを前置きした上で、「行きたいですけど…確認します!」と言い切った。NAOTOは、藤原の対応について「むしろ、よく出てくれたよ!」とほめそやす。視聴者からは「岩田チルドレン!かわいい」、「いっちゃん!待ってた!」、「イケメンがイケメンに電話」と、岩田と藤原の2ショットを望む声で埋め尽くされた。

 会場が温まってきた空気の中、次の番手はELLY。「打ち合わせのとき、先輩の名前しかあげなかったので、本当にどうしよう…」と迷いながら、後輩ではないがLDH所属のSWAY(DOBERMAN INFINITY/劇団EXILE)にコールする。電話に出たSWAYは、「え、今『LIVE×ONLINE』だよね?」とELLYからの突然の電話に驚きの声。内容を聞くと、「めっちゃ急じゃん(笑)。今ドーベルといるから…」と忙しそうなニュアンスを残す。しかし、ELLYは「後でアクセサリーあげるから!」と必死に交渉。さすがにコメント欄も笑いが巻き起こり、「もので釣った(笑)!」、「わいろ!」、「爆笑」と新たな手口に盛り上がっていた。

 ここまで順調に、電話でトークを展開してきたメンバーたち。6番目の山下が、「(白濱)亜嵐(EXILE/GENERATIONS)にかけます」と勢いこんで電話をすると、「おかけになった電話番号は現在使われておりません」という無情なアナウンス音が流れた。予想外の事態に打ちひしがれた表情になった山下は、「……もう~~、亜嵐!!!まじかよ!」とがっくり肩を落とす。ただこれはスタッフの番号ミスだったことが分かり、再び山下が電話をかけることに。「頼んますわあ…」と京都弁で恐る恐る白濱が出るのを待つ山下。ようやく白濱本人がちゃんと出て、山下は安堵顔。白濱からは、「今、見てましたよ!電話かけてるなって。でも今、EXILEの『LIVE×ONLINE』の準備中なんです」と断りモードに。しかし、ELLYのもので釣る作戦にならった山下は、「来てくれたら、おいしいごはんご馳走してあげるから!」と悪魔のささやきをしていた。

 最後に、NAOTOが電話をかけたのは佐野玲於(GENERATIONS)。『LIVE×ONLINE』を見ていたという佐野はすぐに電話に出て、「これ、(関口)メンディーの役割じゃん!」と逆指名。NAOTOは「あえての玲於だよ」と来るよう説得するものの、「今、出前を頼んじゃったんすよ」と佐野はマイペース。先輩風を吹かしていたNAOTOだったが、「俺の顔に泥塗らないで、恥かかせないでくれよ…」と懇願する羽目に。

 電話を切った直後、佐野は自身のTwitterを更新。「は!?」、「風呂出て一人で飲んで出前待ちながらみてたんですけどおおおおおおお」と実況中継した。本人発信のリアルな様子には視聴者も反応し、「玲於くんTwitter更新してる(笑)」、「行くのかな?」、「出前(笑)」と大賑わいだった。「三代目J-1グランプリ2020」の結果は、『LIVE×ONLINE』の後半で明かされる。

DanceTrackでは1月10日開幕のプロダンスリーグ「D.LEAGUE」とのコラボレーション!EXILE SHOKICHIも登場でテンションは最高潮に

 中盤戦は、DanceTrackからのスタートとなった。日本発のダンスのプロリーグ「D.LEAGUED」とのコラボレーションが行われた今回、まずはNAOTOと「avex ROYALBRATS」がお届け。ゾンビダンスのようなキュートなパフォーマンスを器用に披露するNAOTOに、「踊ってるNAOTOさん、めちゃかっこいいな」、「やばい、楽しい!」、「Dリーグとのコラボはエモイ」と、プロとプロの相乗効果ともいえる、お互いのよさを引き出す激しいダンスに視聴者が魅せられていた。

 カメラがフェンス前に切り替わり、小林と岩田が「FULLCAST RAISERZ」とコラボレーション。血湧き肉躍るといった気合いの伝わるパフォーマンスの後は、それぞれがソロで踊り、またふたりで踊るという流れで、勢いは増していく。サンタクロースの衣装から打って変わって、赤いライダース姿でクランプをする彼らの勇ましさに、「バチバチに決まってかっこいい!」と「クランプ組最高」とコメントが集まった。

 ステージ上には、山下と平均年齢19歳の「SEPTENI RAPTURES」が登場。白と緑の光のビームが交差する中、フレッシュなダンサーたちに負けない軽やかな動きで、山下は堂々としたパフォーマンスを披露。コメント欄では「パフォーマーの時間、めっちゃいい」、「爆イケ」、「健二郎さん、最高です!」と盛り上がる。最終的にはオールキャストでのコラボレーションとなり、多数のダンスジャンルがフュージョンする豪華さに目にも楽しいパートとなった。

 続いて流れたのは、『KING&KING』のティザー。KING&KINGといえば、EXILE SHOKICHIとCrazyBoy(ELLY)のユニットで、さらにはD.LEAGUEDのアンバサダー就任している。期待が募る映像の後、SHOKICHIが登場すると、視聴者は「まさかのSHOKICHIさん!」、「最高すぎる」、「やばい!」と、騒然となった。

 KING&KINGは、D.LEAGUEDのために書き下ろした新曲(テーマソング)『GET IT ON』を初歌唱。SHOKICHIのヴォーカルと、CrazyBoyのラップがクロスフェードする楽曲の豪華さ。さらに、D.LEAGUEDのキャスト勢がパフォーマンスも行い、お祭りのようなにぎやかさに。視聴者もノリノリで、「クラブみたい!」、「こんな風にダンスができたら楽しいだろうな~」と、まもなく開幕するD.LEAGUDへの期待も込めていた。KING&KINGは、そのまま2曲目『Fly Like a Dragon』もパフォーマンスした。最後には、「SHOKICHIさん、ありがとう!」とコメント欄でSHOKICHIへのねぎらいもあった。

バラードのロマンチック・タイムに視聴者うっとり「口からときめきがあふれる」

 激しいDanceTrackの後は、ロマンチック・タイムに。暖炉で燃える炎の映像が流れた後、『君となら』のイントロが始まる。『君となら』は、デビューアルバムに収録されている1曲で、落ち着いたR&Bサウンドが心地よい根強い人気曲だ。ここから、メンバーは黒を基調にした衣装に着替え、しっとり大人のムードを漂わせた。

 パフォーマーのNAOTO、岩田、山下は順番に現れ、カメラを女性に見立てるというパフォーマンスを行い、視聴者の目をくぎ付けにする。「大好き」、「やばいっ」、「きゅん」、「王子様じゃん」、「アングル最高」と、お気に入りメンバーとダンスをしている気分にも浸れる演出に、視聴者のハートは高鳴った。そして登坂、今市が映し出され、ELLYはセクシーに女性に迫るダンスを見せ、小林は紳士な風情でバラを手に女性に跪きプレゼントする。最終的には女性ダンサーとペアでダンスを踊り、クリスマス・ダンスの気分はそのままに次の曲へと移る。

 生ピアノの伴奏で始まった『Always』、ここからはヴォーカルのみのパートとなった。オープニングでパーティをしていた部屋の中、今市と登坂だけがソファに座り、ムーディに楽曲を披露する。『Always』の作詞は、昨年勇退したEXILE ATHUSHIが手掛けている。ATHUSHIの想いを込めて歌ったのか、情感たっぷりにふたりは声を響かせ合った。コメントでも「懐かしい!」、「好きな曲!」、「三代目のバラード最高」、「今の曲も好きだけど、昔の曲も大好き」、「この曲ジーンとくる」と、選曲への感想が目立った。

 その後に歌唱された『スノードーム』は、三代目JSBの冬の定番ソングとも言えるバラード。登坂の実体験をベースにしている歌詞は、スノードームをモチーフに失恋の痛みが描かれたもので、粉雪が振る切ない演出も曲にぴったりだった。階段に対になって座り、歌うヴォーカルの姿も哀愁が感じられ、視聴者からは「セットが歌に合っていて素敵」、「泣ける」、「たまらない」、「口からときめきがあふれる」、「めっちゃ心にしみる声」と心が満たされた様子。ふたりの纏うジャケットのラメさえ、雪が積もって輝いているように映り、より幻想的な雰囲気を打ち出していた。

「J-1」の結果は果たして…天国と地獄の結果、ビリビリで涙目になるメンバーは誰!?

 「~Xmas Party~」が終盤に差し掛かると、「三代目J-1グランプリ2020」コーナーの結果発表タイムとなった。電話で呼び出した人物が、会場に来ているかどうか、予想を立ててソワソワするメンバー。呼び出した人物が来ていたら、カーテンの向こうから登場する仕組みになっている。しかし、もし現れないと、座っている椅子に電流が流れ“ビリビリ”の刑に。ビリビリペンの恐怖を思い出した様子の7人は、一気に怪訝な表情になった。

 トップバッターは山下。呼び出した白濱が来るかどうか、緊張が走る。山下は、「来いよ!!!頼む、亜嵐、来てくれ!!!」と拝む格好で白濱の登場を望んだ。カーテンが開くと、そこには誰もおらず、白濱の不在が判明。瞬間、「痛あ!!」と山下は椅子から転げ落ちる。しばらく起き上がれず痛がっていた山下は、「バラエティの痛さじゃないぞ!!」と涙目になり、山下を笑うメンバーに釘を刺した。NAOTOが「バチッて音がしていたし、けんちゃん、魚みたいに飛び跳ねたよ(笑)」と、ビリビリの強度に触れると、登坂は「待って、本当に嫌っ!」と子どものように嫌がった。

 発表の2番手は岩田。山下の痛がるリアクションを長らく横目に見ていた岩田は、椅子に浅く腰かけ直すかわいい素振りを見せた。「本当にお願いしますよ…」とか細い声で、呼び出した藤原の登場を願ったものの、取材中のため、藤原の来訪はなかった。すると、岩田も「痛え!!」と宙に浮き、ジャケットが半分脱げた状態で悶えた。岩田は、「何で来ねえんだよ、樹!」と叫びながらもずっと痛がっており、しまいには、椅子に座るのがよほど怖かったようで、電流が流れていないか、指先でツンツン確かめていた。

 ここまで2敗をマークした三代目JSB。3番目の発表となった今市は、さすがにおびえた表情になり「マジで頼む!本当に!!!」と呼び出した佐藤への祈りをささげる。その後、カーテンの向こうから佐藤が登場。一気に笑顔になった今市は、「おっしゃー、大樹ー!!よかった!」と、佐藤を大歓迎。温度感がつかめない様子の佐藤は、目を丸くして「こんな感じでステージに上がるとは思わなかったっす。僕のフットワーク、窒素くらい軽いんで、すぐ来ました!」と言うと、今市は「いい後輩だよ、今度飯行こうぜ!」と、調子よく誘っていた。

 4番目の発表は、小林が呼び出した木村。嫌な予感があったのか、小林は「頼むよ…。手、つなごうよ」と登坂に話しかけたが、登坂は「やだ!!」と思いっきり拒否。小林も前の3人にならい「頼む、慧人」と合掌スタイル。すると、「お疲れさまです」と木村がひょっこり現れた。「やった!」と小林は悦び、「ありがとう。買い物とか行こ、クリスマスプレゼントとか、何がほしい?」と甘い声で尋ね、木村は「洋服がほしいです!」とうれしそうに答えていた。

 佐藤と木村について、メンバーが「いい後輩だな」と和んだ後は、ELLYの番に。「SWAY、いるよな、いるよな!?」とELLYが祈るように待つと、ガッツポーズ姿でSWAYが登場する。ELLYもガッツポーズで返し、「ナイス、SWAY!!」と大喜び。SWAYは「びっくりした~。ジュエリーくれるっていうから(笑)」と、冗談を言いつつも、仕事で近くにいた関係で来られたと告げた。最後、SWAYが「よいお年を!」と帰っていくと、会場はほのぼのしたムードに。

 しかし、まだ発表されていない登坂は「それどころじゃないのよ」とヤキモキし、NAOTOも「やだやだ、変な汗かく!」と緊張の面持ち。6番目、NAOTOが呼んだ佐野が来たかどうか、発表が行われた。カーテンが開くと、佐野の姿はなく、NAOTOはビリビリの刑に処された。あまりの痛さに寝そべったまま動かなくなるNAOTOだったが、次の瞬間、佐野が自転車を引きながらコンビニ袋を抱え、部屋着で登場。NAOTOが「絶対いたって!」と佐野がわざとタイミングを遅らせて登場したことに突っ込む。だが、佐野が「いいじゃないですか、面白くなったから(笑)」と返し、結果NAOTOも「玲於ありがと、いい後輩だよ」とにんまりしていた。

 ラスト、登坂が残った。八木は来るのか、来ないのか…。山下が「臣ちゃんが(ビリビリで)飛ぶとこ、見たいな。ヴォーカルやからって、甘やかしちゃあかん!」と言うと、NAOTOも「なかなか見れないよ!」とはやす。登坂は「めっちゃ怖い…頼む!」と祈りをささげた。カーテンが開くと、そこには八木の姿が。うれしさで「おっしゃあ!!」と雄たけびをあげる登坂だったが、八木は「お疲れっす~」と運命を握っているとも知らぬ表情だった。

 メンバーから「普段から臣にかわいがってもらってるの?」と聞かれると、八木は「あまり。ごはんとか1回もないです」ときっぱり。登坂も「確かに、1回もプライベートでないね。行こうね!曲も、制作意欲が超湧いてきました!」と、登坂とELLYが八木をプロデュースしたCRAZY四角形の配信デビュー曲『WANAWANA』の第2弾を示唆する。せっかく来たので、告知ごとがないかと聞かれた八木だったが、「特にないです。個人的にはメリークリスマスってだけです!」と言い帰って行った。八木の素直で健やかな人柄には、コメント欄も「癒やされる」、「臣ちゃん受けるw」と湧いていた。

ファンからの投票による3曲を即興パフォーマンス!「やっぱり三代目、格好いいな」

 トークコーナーで賑わった後は、最後のライブパートへ。「~Xmas Party~」では、事前にEXILE TRIBE mobile会員限定で、セットリストのうち3曲投票できる企画を行っていた。パフォーマンス直前にメンバーと視聴者に結果が知らされ、1位は『SCARLET feat. Afrojack』、2位は同率で『Yes we are』と『STORM RIDERS feat.SLASH』となった。

 3位の『STORM RIDERS feat.SLASH』から披露することになったメンバーたち。トークの後、すぐにステージに転換という流れの中、今市が「皆さん、盛り上がる準備はできてますか?」と言うやいなや、すぐに曲がスタート。バラエティパートから、一変、アーティストの表情にすぐに切り替わった7人。その匠な姿勢には、「すごすぎる」、「格好いい…!」、「突然決まった曲をパッと歌えるの、本当にプロ!」と脱帽の声が相次いだ。間奏に入る前には、今市と登坂が背中合わせで力強い声を重ね合わせ、さらに曲の世界観に引き込む。シャウトもばっちり決め、続く2曲にも期待が高まった。

 次に披露されたのは1位の『SCARLET feat. Afrojack』。赤い光のもと始まったイントロで、登坂は「それでは皆さんも一緒に踊りましょう」と声をかけ、7人が一列にそろうラインダンスへと移る。赤色から幻想的な色へと背景色が変化し、また段々と情熱の赤に染まっていく。照明と背景の美しさも手伝い、7人は切れのいいパフォーマンスを最後まで見せた。

 投票企画のラスト曲は、『Yes we are』。「皆さん、リクエストありがとうございます!一緒に歌いましょう」という登坂の掛け声を受け、コメント欄は合いの手の「Hey、Hey」や「Lalala…」、そして本曲のテーマカラーでもある「青」のハートで染まった。間奏の華麗なダンスにも視聴者はノックアウトされたようで、「やっぱり三代目、格好いいな」、「元気が出る曲」、「ダンスもキレキレだね」、と7人ならではの躍動を堪能していたようだ。

 歌い終わると、登坂は「3曲やりましたけど、いい意味で緊張感あったね」と今市に言い、「懐かしい曲も聞けたんじゃないかな、と思います。数年ぶりに披露した楽曲も中にはあったので、またこういう形で皆さんとクリスマスを過ごせて楽しかったです。次は直接過ごせる日を願っています」と、ファンに向かって語り掛けた。今市も「ありがとうございました。来年はこの曲で『RISING SUN TO THE WORLD』のテーマで駆け抜けていきたいと思います!」と、本公演ラスト曲となる『RISING SOUL』の振りにつなぐ。

 MVでは赤いハットと赤いジャケット姿が印象的な『RISING SOUL』だが、この日は、全員が白いハットと白いジャケットでびしっと決めた。近未来を思わせるステージでは、無数のライトがステージを飛び抜け、ステージと画面の境目がなくなるAR演出が施された。パワフルなパフォーマンスを始める7人。ELLYが監修した「高速クラブステップ」も全員揃ってやってみせ、記憶に残るステップに「ELLYの振り付けは神レベル」と賞賛の声もあがった。三代目JSBの呼吸が合ったダンス&歌唱が味わえる『RISING SOUL』のエンディングは、光がまぶしく射しこみ、未来へ歩いていく想像を膨らませた。2021年への希望と期待が募る、心地よい締めとなった。視聴者も「最高のクリスマス・イヴをありがとう!」、「ホワイトクリスマスだ」と、三代目JSBと過ごした時間を感謝のコメントで示していた。

2021年、その先の想い「10年・20年・おじいちゃんになっても仲良く最高の三代目でいたい」

 アンコールパートに入る前、「視聴者の皆さまへ緊急速報」という文字が画面を躍った。遡ること2018年、TBSの番組に三代目JSBメンバーが全員で出演し、グループの熱い思いを届け合う企画が行われた。本番組、実はNAOTOに対するドッキリで、最後、NAOTOが感動のフィナーレを迎える瞬間、落とし穴に落ちたのだ。当時のリベンジを誓ったNAOTOは、「~Xmas Party~」で、同じくリーダーの小林にドッキリを仕掛けたいと切なる「ドッキリ返し」をたくらんでいた。視聴者も一緒に仕掛け人になってほしいというNAOTOからのお願いに、コメント欄は湧いた。

 緊急速報の告知が終わると、ステージにメンバーが戻ってくる。ラフなTシャツ姿で横一列になり、椅子に腰かけた7人。「アニバーサリー」と書かれたケーキが7人の目の前に置かれていた。10周年を迎え、これからの誓いの言葉をしゃべり、そのケーキにオーナメントをひとりずつさしていく主旨がメンバーに伝えられ、小林もうなずく。(※小林の番になると、ケーキがミニ爆発する仕掛け)

 まず、NAOTOがケーキの前に立ち、話し出す。「10周年、皆さんと思い出を作っていきたかったけど、できなくて。ただ、皆さんと来年こそ10周年として、ようやく会えるチャンスがたくさんありそうなので、この1年会えなかった分、来年一緒に盛り上がっていけたら。この10年は僕ら7人とみんなで作ってきたので、来年さらに新しい三代目を作ってください」と、ファンに向かって誓いを立て、オーナメントをさした。

 ELLYは、「今年はライブで皆さんに会いに行くことができなかったので、来年は絶対会いに行ける年になると信じて、今日もみんなで踊りました。来年待っていてください。すぐ会いましょう」と力強く語り掛け、岩田も「オンラインで、逆に会場に入りきらないくらいのお客さんに本日ご覧いただいているのでは、と思います。自分たちとしても楽しくライブしましたし、うれしい思いでいっぱいです」と前向きに話す。続けて、岩田は「10周年の抱負としては、同じ釜の飯を食ってきた7人なので、10年・20年・おじいちゃんになっても仲良く最高の三代目でいられるように、心を込めてオーナメントをさします。メリークリスマス!」と、この先もずっとメンバーでやっていきたいと願いを込めた。

 山下がケーキの前に立ち、「今日、ありがとうございます。毎年メンバーで皆さんにお届けできて、本当に感謝しています。11年目、12年目もエンタテインメントを通して皆さんに幸せになっていただけるように考えながら、いい形で来年届けることを約束したいと思います。楽しみにしておいてください」と、岩田の言葉に続いた。登坂も「来年、LDHとしても大きなテーマを掲げて活動していきます。自分たちのエンタテインメントが、いろいろな人に伝わって、少しでも日本、世界を元気にという思いを込めて活動していきたいと思います。来年どうなるかはまだまだわかりませんが、強く光が灯ることを信じて歩んでいきたい」と希望の言葉で締めた。

 登坂に続いた今市は、「今年はライブができなくなって自分たち的にも、皆さん的にも、世界的にも苦しい状況でした。けれど、試行錯誤して『LIVE×ONLINE』を生んで、皆さんに少しでも届いたらと思っています。ピンチをチャンスにが、できたのではと思います。来年は皆さんにたくさん会って、最高の1年にできることを願っています。音楽の力を改めて信じて、来年活発に活動していきたいです」と、2021年の抱負を語った。

 ラスト、ついに小林の番が回ってきた。小林は、「自分もステージがあって、パフォーマンスできる喜びを、改めて『LIVE×ONLINE』で感じました。これまでのライブで作ってきた思い出や時間が、このライブの発想につながり、それが来年の生のライブにつながっていると思います。今まで一緒に歩いてくれてありがとうございます」と言った後、メンバーに向き直り、「メンバーの皆さんも、一緒に歩いてくれてありがとうございます」と丁寧に挨拶。小林は、「11年目がすぐ続きますが、楽しい時間を過ごしていきましょう。これからもよろしくお願いします」と言い終え、オーナメントをさそうとした。その瞬間、ケーキが小さく爆発し、クリームが小林の顔に飛んだ。

 全員が「イエーーイ!」とネタばらしにかかったが、瞬時にドッキリだと気づいた小林は笑顔になり、「俺、ちょっとグッときてたのよ、正直!」と素直な気持ちを伝える。今市は「結果的に前振りですけど、気持ちは本当ですよ!」と6人の想いを代弁した。小林は「(視聴者の)みんなも知ってたの?ありがとうございます(笑)」と照れ笑い。結果、本企画がNAOTOによる1年越しのリベンジと伝えられ、「これからも俺たち、はじけていこうぜってメッセージ!」と無理やり小林に納得させる。

 満面の笑みで、小林は「とりあえず、はじけていこうよ!日本を元気にって言ってるけど、まずは三代目が元気にはじけていこう!僕らと皆さんで一番はじけて、一番元気なグループとして、2021年を最高に盛り上げていきたいので、これからも皆さんよろしくお願いします!」と元気に語り掛け、「~Xmas Party~」は終演した。

 バラエティに富み、個々の個性が強い三代目JSBメンバーだからこそ練ることができた、今回の公演構成。トークパートにて、登坂は「今回はクリスマスなので、ライブだけというよりは、エンタメ(を意識した)。自宅で見ている方が、くすくす笑ってくれたらいいなって思った」と、意図を話していた。普段のライブではなかなか届けることのできない、スペシャルな曲に加え、温かい笑いまで広がった24日。画面の向こう側にいるファンのうれしがる顔が見たい、そんな渾身の想いが結果、彼らにも笑顔をもたらした。それこそが、一番のファンへのクリスマス・ギフトだったのではないだろうか。結束力がより高まっている三代目JSBの2021年の活躍が、俄然楽しみだ。

テキスト:赤山恭子

写真:LDH提供

【セットリスト】

Silent Night

LAST CHRISTMAS

O.R.I.O.N.

HAPPY

Forever Together

GET IT ON

FLY LIKE A DRAGON

君となら

Always

スノードーム

STORM RIDERS feat. SLASH

SCARLET feat. Afrojack

Yes we are

RISING SOUL

ライブの一部を配信中【三代目 J SOUL BROTHERS「LAST CHRISTMAS」】
ライブの一部を配信中【三代目 J SOUL BROTHERS「LAST CHRISTMAS」】
ABEMA
三代目JSB 10周年記念 LIVE×ONLINE“JSB HISTORY” 舞台裏
三代目JSB 10周年記念 LIVE×ONLINE“JSB HISTORY” 舞台裏
ABEMA
三代目 J SOUL BROTHERS 配信情報
三代目 J SOUL BROTHERS 配信情報
 
ABEMA