2011年から活動をスタートさせたE-girlsはキレキレなパフォーマンスと海外からの影響を色濃く受けた音楽性を武器に、日本を代表するガールズグループに成長。順調に活動を続ける中、2017年に人数編成を行い、現在の11人での活動を開始した。そしてこの度、メンバーそれぞれの新しい夢に向かうため解散という道を選択。彼女たちのデビュー日でもある12月28日のライブで、9年間活動を続けてきたE-girlsにサヨナラを告げた。また、Happinessとスダンナユズユリーも兼任しているYURINOと須田アンナは2020年12月31日をもってLDHの退社を発表。12月28日のライブはE-girls、スダンナユズユリー、そして7人体制でのHappinessのラストステージとなった。
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新たな夢に向かうため、解散という道を選んだ彼女たちは、どんな気持ちでラストステージに立っていたのかー。E-girls最後の瞬間を詳細に伝えていきたい。
懐かしのヒット曲メドレーでラストステージのキックオフ
「終わって欲しくない」「最後なんて信じたくない」「ドキドキが止まらない」「EG!EG!」ライブ開始前からコメント欄には緊張と悲しみの入り混じったファンからの声が並ぶ。今から約1年前、E-girls解散発表のニュースが流れた時、ファンからは「信じられない」「どうして」と悲しみの声が上がった。そしてできることなら皆、直接彼女たちにサヨナラを伝えたかった。そんな複雑な気持ちを抑えながらコメントが投稿されていく画面を見つめていると、ついに1曲目のイントロが流れ出す。ラストステージの幕開けを飾ったのは『北風と太陽』。ゴールドの衣装に身を包み、円陣となって登場したE-girls。メンバーを360度ぐるりと一周するようにカメラが追い、ボーカル3人の歌唱からスタート。皆、とびきりの笑顔でパフォーマンスをしている。しかし歌詞の内容とメンバーの笑顔が余計心に刺さったのかファンからは、「最初から泣かせにきている」「1曲目から号泣」「北風はやばいよ…」といった声が溢れていた。
『北風と太陽』のパフォーマンスが終わると、真っ赤な幕が上がり、アルバム風のモノクロコラージュの映像が。そしてそのモノクロの世界の中で過去のMV(写真)だけがカラフルな色味で動き出す。するとファンからは、「素敵な演出」「懐かしいな」「9年間が詰まり過ぎている最高」といった声が続出した。ここでボーカルの鷲尾伶菜が「皆さんこんばんは!E-girlsです! ラストライブ、最高の思い出を作っていきましょう!」と叫ぶと、スパンコールのキラキラ衣装に着替えたメンバーが現れ、ヒット曲『Follow Me』を披露。背景一面には彼女たちの過去の写真がコラージュ風に映し出されている。ボーカルの藤井夏恋が「一緒に歌って、一緒に踊ってください!」と煽ると、「o-o-o-oh」「みんな大好きだよ!」「E-girlsの歴史を駆け巡るような演出すごい!」と、喜びの声がコメント欄に寄せられていた。
アップテンポなノリのまま『ごめんなさいのKissing You』へ。背景にはデジタルちっくなフォントの歌詞や絵文字が流れ、オンラインライブだからこそできるポップでコミカルな演出を展開。ここからバックダンサーも加わり、よりパワフルなパフォーマンスでファンを魅了した。
そして藤井夏恋からの「次はE-girlsスペシャルメドレーでもっともっと盛り上がっていきたいと思います!」という元気な掛け声とともにメドレーに突入。『Celebration!』→『クルクル』→『JUST IN LOVE』→『Diamond Only』→『CANDY SMILE』→『STRAWBERRY サディスティック』→『Merry × Merry Xmas』→『One Two Three』→『Highschool♡love』→『Y.M.C.A.』→『The NEVER ENDING STORY』と、怒涛の勢いでヒットソングをパフォーマンス。『STRAWBERRY サディスティック』ではピンクの特攻服で激しく踊ったかと思えば、続く『Merry × Merry Xmas』ではサンタの衣装に着替えて女の子らしい雰囲気を演出。1曲1曲、全て違う表情を見せて楽しませてくれるE-girlsにファンからは、「最高のクリスマスプレゼント」「リリイベ行ったな~」「エモい!」「懐かしの曲ばかりで嬉しい」と歓喜の声が上がっていた。
一糸乱れぬ息の合ったパフォーマンスでE-girlsらしさを放出
今度は赤い幕と共に『Dance Dance Dance』の文字が。キャバレーのような雰囲気が漂う中で、セクシーなジャズが流れたと思ったら、一気にダンスチューンに展開。モノクロ演出の中、スタンドマイクで歌うボーカル3人。そして画面が切り替わると、パフォーマーはテーブルや鏡を使って色っぽいダンスを披露。ラストはボーカルが階段で歌い、パフォーマーはバックダンサーを引き連れ、総勢でフルパフォーマンス。まるで海外のゴージャスなエンターテイメントショーを観ているかのような感覚に陥った。
続いて『Pink Champagne』ではネオンピンクの光に包まれながら、階段で横一列に座ってパフォーマンス。「ピンシャンはやばい!」「こんなん観たら憧れしかない」「演出と照明の色かっこいい」とファンが盛り上がる中、ボーカル3人の高音のハモリが美しく響き渡っていたのも印象的だ。
ファンのボルテージが高まる中、今度はパフォーマー8人によるダンスオンリーのショーケースへ。『RYDEEN ~Dance All Night~』→『Go! Go! Let's Go!』→『My way』→『Show Time』の楽曲をバックに、それぞれ個性豊かなダンスを披露する8人。トップバッターの須田アンナは出だしで勢いよくステージを走り抜け、元気よくパワフルにパフォーマンス。YURINOは小さい身体をフルで動かしダイナミックな表現で観客を魅了。山口乃々華と石井杏奈の女優コンビは2人でシンメトリーなペアダンスを披露し、普段とのギャップを見せる。SAYAKAは色っぽく、しなやかで、且つキレのあるパフォーマンスで観る者の目を引く。楓は台の上に立ち、長い手脚を駆使したダンスで美しさを放出。坂東希は階段上でバックダンサーと女性らしいダンスを披露。ラストの佐藤晴美はバックダンサーを引き連れ、難易度の高いダンスを全力でパフォーマンス。最後はソロで踊りリーダーとしての風格を見せた。
最後まで3人らしく。スダンナユズユリーも今日の活動で、笑顔でバイバイ
次はE-girlsと同じくこの日が最後の活動となるスダンナユズユリーのステージだ。須田アンナが「スダンナユズユリー最後のステージです。皆さんしっかり目に焼き付けてください! Are you ready?」と叫ぶと、テレビ風のフレームから3人が登場し、『こんにちWhat's Up!』を披露。ハイテンションなラップで一気にファンを引き込み、冒頭から熱量を爆上げさせた。
『CALL ME NOW』では過去の衣装が展示された金網をバックにパフォーマンス。そしてYURINOが「次はこの曲で皆さん一緒に人生楽しんでいきましょう!」と煽り、『ハピゴラ!』へ突入。とにかく仲が良さそうな空気感伝わり、こちらまで楽しくなってしまう。この流れのまま『LOOK AT ME NOW』→『Party on the pizza』→『OH BOY』→『First Time』を次々と披露。このスペシャルメドレーにファンからは、「メドレー最高!」「大天才SYY」「リリイベ戻りたい」「今日で最後とは思えない」「3150」「SYYしか勝たん」というコメントが並んだ。
そして「改めましてこんばんは。スダンナユズユリーです! 今日はラストライブということで私たちスダンナユズユリーも最後になるんですが、そんな今日アルバムをリリースになりました。次に披露する曲はこのアルバムに入っている『THANK YOU』という楽曲なんですが、どんな曲になりました?」とYURINOと須田アンナに質問する武部柚那。すると YURINOは「宝物みたいな。私たちの気持ちもしっかり書けたし、みんなにもいっぱい聴いてもらって、(曲が)すごく良いみたいな(感想をもらった)。最後にこの曲を制作できて嬉しい」と笑顔を見せた。須田アンナは「私たちらしい最後のアルバムになったかなと。本当に最後まで3人で何回もスタジオに入って、悩みながら(歌詞を)書いたんですけど、私たちらしい明るい、最後のアルバムになったんじゃないのかな」と明かした。
「それでは聴いてください、『THANK YOU』」と武部柚那が叫ぶと、リズミカルでエモーショナルなサウンドが。この時、YURINOは目に涙を浮かべ、須田アンナも泣くのを堪えている。そして最後は3人でハグを交わし、スダンナユズユリーの活動はこれを以て見納めとなった。ファンからは、「歌い切ってくれてありがとう」「SYY THANK YOU」「こちらこそありがとう」「涙なしで観れない」など、激励するコメントが殺到していた。
“これぞHappiness”なパフォーマンスで7人体制のラストを締めくくる
そして今度はHappinessのステージへ。冒頭でも説明した通り、YURINOと須田アンナが抜けるため、7人体制でのHappinessはこの日がラストとなる。冒頭でHappinessのこれまでのライブ映像が流れると、「7人のハピもラスト」「涙で画面観れない」といった悲しみに暮れる声がコメント欄に並ぶ。そんな7人体制(SAYAKA、楓、藤井夏恋、MIYUU、川本璃、YURINO、須田アンナ)最後のステージは、2016年のツアーロゴ『GIRLZ N' EFFECT』のネオンと共に、ヒット曲の『Holiday』で幕開け。まさに“あの時の最高のライブ”がオンラインライブという形で蘇った感動的な瞬間だろう。サビの部分では彼女たちの歌唱に合わせてファンから、「あがってこ! あがってこ!」と、生のライブさながらの声援がコメント欄に届いていた。
そして『Show Me Your Heart』ではセクシーでかっこいいパフォーマンスで攻め、『Love Wonderland』ではメンバー同士肩を組んだり、カメラに向かって投げキッスしたりと肩の力の抜けた姿も見せ、ファンを楽しませてくれた。
MCに突入すると藤井夏恋は「『LIVE×ONLINE』楽しんでますか? 発表にもあった通り、私たちHappinessはこのステージでラストになります。本当に今まで7人でこうやって頑張ってきて、心強いメンバーがいて、ここまでこれました。そしてファンの皆様、本当に今までありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えた。
YURINOは「Happinessとしてアーティストになれて、たくさんの夢を叶えられて、大好きなメンバーに出会えて、今日もこうやって周りを見ればHappinessのメンバーがいて。今日はそうやって(メンバーと)踊れる幸せをすごく感じています。これからのHappinessの新しいスタートも本当に、本当に楽しみだし、こういう決断をしたからにはしっかりと未来に向かって頑張っていきたいと思います。今日はしっかりとHappinessのステージを皆さんと、メンバーと一緒に楽しみたいと思います」と口角を上げる。
一方、須田アンナは今にも泣きそうな表情を見せていた。そして「私はHappinessがいなかったら、LDHを知ることもなかったと思うし、アーティストになりたいって夢を見つけることもできなかったくらい、(Happinessは)大切なグループです。そんな私の大きな決断を受け入れてくれた5人のメンバーにはすごく感謝しています。7人のHappinessを応援してくださってありがとうございました」と声を詰まらせながら心境を語った。
Happinessのボーカルの川本璃は「2人がそれぞれの夢に向かっていくと共に、新生Happinessとして描いている夢をたくさん叶えていけるように頑張りたいと思います。これからも応援のほどよろしくお願いします」と前を向いた。
MCが終わると川本璃が「では早速次の曲にいきたいと思います! 一緒に楽しんでいきましょう!」と声を出すと、エッジの効いたイントロから始まる『Ordinary Girls』がスタート。ヤンチャな雰囲気全開の楽曲に藤井夏恋のラップと川本璃の美声が響く。パフォーマンスもセクシーで大胆に攻め、“これぞHappiness”といったパワフルなステージを見せた。
今度は寝そべるメンバーが映し出され、“BOOM Shake it shake that move”というイントロで目覚める7人。どこか見たことのある光景…そうHappinessの代表曲でもある『Sexy Young Beautiful』のMVの再現パフォーマンスだ。その後もMVのようにお洒落な部屋で歌って踊ってガールズパーティを繰り広げる7人。この演出に「HappinessといえばSYB!」「やっぱHappinessはこれだね!」「このわちゃわちゃ感尊い」「演出強すぎて愛でしかない」といった歓喜のコメントが相次いだ。またYURINOとSAYAKAがマシュマロを食べるシーンは、「なんか食べてる可愛すぎやろ」「マジで食べてるやん笑」といったツッコミもファン同士の間で飛び交っていた。
EXILEの名曲カバーに「“動くな時間”」「歌詞の通り…」の声
Happinessのステージが終わると、今度はE-girlsのボーカル3人による歌唱にシーンに。そこには辺り一面、星たちがキラキラと輝く幻想的な夜空のステージが登場。3人はこの眩い星空の中で、E-girlsの最後の配信シングル『So many stars』をしっとりと歌い上げた。この圧倒的な映像美は『LIVE×ONLINE』のステージだからこそ実現できた試みで、星空の中に吸い込まれるような美しさに感動もひとしお。するとファンからは、「最後に最高の景色を一緒に観れて良かった」「会いたいが止まらない」と、感極まるコメントが寄せられた。そして『So many stars』について武部柚那は、「こうして解散発表が決まってからファンの皆さんへの感謝の気持ちを届ける歌を作成することができて、すごく良かった」と明かした。
続けて「今の私たちにすごくぴったりなメッセージが込められている楽曲で、最後のライブでEXILEさんの楽曲をまた新たにカバーさせていただくのは、嬉しいことだなと感じております。皆さん知っている楽曲だと思うので、ぜひ一緒に歌ってもらえたらなと思います。それでは聴いてください。『道』」と武部柚那が話すと、EXILEの名バラード『道』のイントロが。そして暗転したステージでスポットに照らされ、歌を披露する3人。卒業ソングとして定着している楽曲というだけで目頭も熱くなるが、画面に映し出される手書きの歌詞にまた涙をそそられる。この演出にはファンも胸が熱くなったようで、「涙腺的に良くない」「道は泣く」「“動くな時間”本当それ」「マジで時間止まって」「歌詞の通り…」といった声が相次いだ。しかしこうした視聴者同士の気持ちを共有できるのは、配信だからこその楽しみ方だろう。
鷲尾伶菜が「ここからは後半戦になります。ラストライブここからはまだまだ楽しんでいきましょう!」と煽ると、『Love☆Queen』のパフォーマンスへ。キラキラの背景で、全員ピンクの衣装で歌って踊る姿は、まさにE-girlsらしい圧巻のステージ。ファンも「本当にキラキラ輝いてる!」「ピンク似合う!」と大盛り上がり。その高い熱量のまま『シンデレラフィット』、そして『Mr.Snowman』へと曲を繋ぐ。雪の降る演出と共に階段には大きなピンクのリボンが施され、そこでキュートにパフォーマンスを繰り広げるメンバーはクリスマスプレゼントの一部のよう。「E-girlsのウィンターソング強すぎる」「涙よりも笑顔を見せようとしている」とファンの熱い声援も途絶えない。
「最高の思い出作りましょう! 『Anniversary!!』」という鷲尾伶菜の掛け声と共に『Anniversary!!』がスタート。帽子を被ったり、浮き輪に乗ったり、カートに乗ったり、とにかくはしゃぐメンバー。やはり E-girlsはこのような明るい演出が良く似合うなと実感するパフォーマンスだ。そしてラストは下アングルからメンバーを撮影し、これには「反則なくらい可愛い!」「寒さ吹っ飛ぶ!」といった悶絶の声が続出。メンバーを最高に魅力的な角度で切り取る素晴らしいカメラワークは、『LIVE×ONLINE』の魅力の1つだろう。そして『Anniversary!!』が終わると今度はエンジン音が。「まだまだ後半戦楽しんでいきたいと思います! 皆さんまだ元気ありますかー? 今度はドライブ、楽しんでいきましょう!」と武部柚那が明るい声でナビゲートすると、『E.G. summer RIDER』に突入。車のパネルから11人で顔を出し、楽しげなドライブ風の演出を見せる。今は真冬ということを忘れさせてくれるくらい、夏感満載なステージだ。途中、武部柚那が「それではまだまだ声出していきたいと思います! 全員でEGコール! Say!」と言って画面にマイクを向ける。するとコメント欄には「EG!EG!」「イージー!イージー!」という文字が次々と流れ出す。またファンだけでなく、メンバーも「EG!EG!」と連呼。距離はあってもファンとメンバーが繋がっているのを感じずにはいられない、尊い瞬間だった。『E.G. summer RIDER』が終わると、背景の画面はヒマワリ一色に。そしてメンバー全員がタオルを手にし『ヒマワリ』を披露。コメント欄はヒマワリの絵文字で埋め尽くされ、ファンは配信ならではのやり方でメンバーを応援。さらにオンライン上で一致団結し、「皆の者、タオルを回せ~!」と、ライブさらに盛り上げようとする動きも目立つ。すると背景にはZoomで繋がったファンたちが登場。そのまま『Making Life』に切り替わると、メンバーと一緒にタオルを振り回し始めた。ファンとメンバーが向き合い、この瞬間を心から楽しんでいる様子が画面越しから伝わってくる。画面に映る皆がニコニコ笑っている。この幸せな光景に「ラストって信じたくない」「この瞬間がずっとずっと続いて欲しい」というコメントが並んでいた。
MCで武部柚那が「すーごい寂しいねぇ。終わるのねぇ」と話すと、鷲尾伶菜は「1曲1曲やる度に、『あ、これがラストなんだ』って気持ちですよね」とコメント。するとこれに対し武部柚那は、「メンバーも始まる前から、『始まっちゃったら終わるしかない』っていうことを楽屋で話していたんですけど、本当に時間(が経つの)はあっという間です。もうこの言葉を何回言ってきたのだろう(笑)」と語り、今、ライブをしているこの瞬間こそが、2度と戻ってこない大切な時間であることをファンに伝えた。
そんな感情たっぷりのMCから、“この時間は宝物”というフレーズが印象的な『Smile For Me(2020ver.)』の歌唱に入る。階段に座り、パフォーマーもダンスはせずに大きく手を振っている。この時、ほとんどのメンバーがすでに泣いていた。しかしそれでも彼女たちは何とか笑顔を作ろうとしており、その姿が余計に忘れられない光景として目に焼き付いている。歌い終わると「ありがとうございました!」と全員で一礼した。
E-girls卒業後のメンバーそれぞれの活動を伝える映像が映し出されると、その流れのまま伶(鷲尾伶菜ソロプロジェクト)の『Call Me Sick』へ。前途の映像の中で鷲尾伶菜はソロアーティスト・伶として活動していくことが伝えられており、1人でも堂々としたパフォーマンスを見せる。E-girlsとはガラリと異なる雰囲気でファンを惹きつけた。このまさかのソロアーティスト・伶の登場にコメント欄は、「予想外すぎてやばい」「伶様!」「違う意味で感動」「天使すぎる」と大盛り上がり。続けて伶は『こんな世界にしたのは誰だ』を披露。モノクロの世界から始まりラストのサビで一気にカラーに切り替わる、『LIVE×ONLINE』だからこそ実現できたエモーショナルな演出で、彼女だけの世界観を確立。この歌をより聴き入らせる凝った映像演出に、オーディエンスからは「心に刺さりすぎる」という声が上がっていた。
E-girlsの過去のMVのダンス映像がランダムで流れ出し、コメント欄は「何事?」「ダンストラック?」「何が始まるの?」とざわめきだす。そんなファンの予想合戦が繰り広げられる中、始まったのは『DANCE WITH ME NOW』。E-girlsの魅力が詰まったキレキレなダンスナンバーだ。これにはファンも歓喜し、「DWMNのダンス好きすぎる」「このダンス、キレが半端ない」「かっこいいし可愛いし最強」「THE E-girlsだね!」といったコメントが並ぶ。そしてこの流れから『Tomorrow will be a good day』の歌唱へ。先ほどの激しいダンスからは一転、明るく、軽やかに歌って踊るメンバー。目を赤くし、涙を堪えながらも笑顔を見せる彼女たちに、「みんなの笑顔が最高!」「今はこの曲が心に染みる」「大好き」「ファンになって良かった」「ありがとうE-girls!」「バイバイしたくない」とメンバーに寄り添うコメントが絶えない。最後は明るい曲でバイバイと手を振るメンバーが心に残った。
そしてついにライブも残すところ1曲。その前に自分たちの口からファンに想いを伝えるとして、メンバー1人1人が涙ながらに最後の挨拶。
「私は例え1人で残ったとしても、E-girlsをやり続けたいと最初はすごく思っていたんですけど、今日一緒に並んでいるメンバーがいたからこそ、ここまで続けてこれたのを日に日に実感するようになって。この日のことは、なるべくしてなったと思える日が来ると良いなと思いました。本当に一瞬、一瞬が自分にとって人生の全てで、かけがえのない時間でした」(武部柚那)、「本当はファンの皆も一緒にこの場所で過ごしたかったと思うんですけど、こういう形(コロナ禍のためオンラインライブ)になってしまって。本当に今までありがとうございました。そしてこのメンバーと一緒に今日ここで涙を流すことができて私はすごく幸せだし、みんなの笑顔が輝いていければ良いなって思う。私も未来を輝かせられるように頑張っていきたいと思います」(鷲尾伶菜)、「やっと今、ラストライブの実感が湧いています。これからもE-girls人生で得た糧を武器に、たくさんの夢を叶えていけるように一生懸命頑張っていきたいと思います」(藤井夏恋)、「解散が決まってからは、本当にE-girlsで過ごしてきた時間だったり、思い出だったり、メンバーのことをすごく考えて、もっともっと(メンバーが)大好きになった。今日ステージで皆の顔を見てすごく背中を押されたし、また明日から頑張ろうと思えた」(佐藤晴美)、「私も今日でこんな華やかなステージは最後なんですが、本当にE-girlsで良かったなと心から思えるし、みんな(メンバー)とみんな(ファン)に出会えて本当に幸せでした」(YUIRINO)
「オンラインライブをやらせていただく中で、観てくださる皆さんがこうやって会場を盛り上げてくれているのを見た時に、愛されているグループなんだなというのを実感しました。(E-girlsとしての活動は)自分の人生の中ですごく誇りですし、宝物」(SAYAKA)、「今日もファンの方からのメッセージが(ライブ中のコメント欄に)届いているのを見てすごく感動しました。これからは1人で活動していくことになりますが、E-girlsみたいに強く思えるものを自分の中で育てていきたいです」(山口乃々華)、「(E-girlsの)オーディションを受けてE-girlsに入ってそこから生活が180度変わって。まさか9年間ここまで活動できると想像していなかったのですが、グループとしていろんな変化を経験し、11人になって、みんなのとびきりの明るさに助けらました。本当に(E-girlsは)宝物なので、もう一生E-girls(笑)! これからもみんなのことを応援してください」(坂東希)、「今、こうやってステージに立って、パフォーマンスしているみんなの顔を見たり、画面越しで観てくださっているファンの皆さんを想像すると…E-girlsは愛されて9年間活動してこれたんだなと嬉しい気持ちになりました」(楓)、「今日(E-girlsが)ここに来るまでに、HIROさんだったり、家族だったり、友達だったり、メンバーだったり、横を見るとみんながいたから強くなれたし、成長できたんだなと思います」(石井杏奈)「大好きなステージと、大好きなメンバーと、支えてくださったLDHのスタッフさんと今日でお別れになってしまうのですが、皆さんからもらった愛を忘れずにこれから頑張って行こうと思います。E-girls人生で私はとても幸せでした」(須田アンナ)。
そして武部柚那が「これが私たちの最後のパフォーマンスになります。皆さんもぜひ目に焼き付けていただいて、たくさん(今から歌う曲を)聴いてくださっている方もいらっしゃると思うので、知っている方はぜひ一緒に歌ってもらいたいなと思います。それでは最後に聴いてください。『eleven』」と振ると、この日発売された彼女たちのラストアルバム『E-girls』に収録されている『eleven』のパフォーマンスがスタート。するとコメント欄には、「ヤダヤダヤダ」「#9年間の宝物」「E-girlsは永遠だよ!」「We are E-girls!」「また会えると信じてありがとう」「#ラストE-girls」「終わらないで」とラストを惜しむメッセージがファンから届いていた。『eleven』はメンバーそれぞれの想いを作詞家がまとめて制作しており、“一緒に過ごした瞬間(とき)よ、永遠に…”“みんな大好き”といった彼女たちの率直な気持ちを歌ったフレーズに胸を打たれる。最後は11人で肩を組み、“E-girls”と大きく映し出された文字を背にパフォーマンスは終了。歌唱の後、鷲尾伶菜から「皆さん本当に9年間応援していただきありがとうございました! 今日はラストライブ、本当に心から幸せな時間でした。これから皆が歩んでいく道が本当に輝きますように! そして皆の笑顔が続きますように! 本当にありがとうございました!」とコメントを発表すると、メンバー全員で画面越しのファンに向かって一礼。そして武部柚那も「皆さん本当に最高の時間でした! ありがとうございました!」と叫び、E-girlsのラストパフォーマンスはキラキラ輝いたままエンディングを迎えた。
そしてこの後、メンバー1人1人の手書きのメッセージが公開され、最後の最後までファンに感謝を伝えた。この日、9年間の活動にピリオドを打つと同時に、新しいスタートを切ったE-girls。このような状況下にもかかわらず、彼女たちの旅立ちにファンは寄り添い続けていた。“一緒に過ごした瞬間(とき)よ、永遠に…”の歌詞の如く、解散してもファンと共に作ったE-girlsとのラストライブの思い出が消えることはないだろう。最後までファンに笑顔を見せて走り抜けてくれたE-girls。そんな彼女たちの次なるステージも見守っていきたいと思わずにはいられない、切なくて感動的な一夜だった。
テキスト:Kanako Kondo
写真:LDH提供
【セットリスト】
北風と太陽
Follow Me
ごめんなさいのKissing You
Celebration!
クルクル
JUST IN LOVE
Diamond Only
CANDY SMILE
STRAWBERRY サディスティック
Merry × Merry Xmas
One Two Three
Highschool♡love
Y.M.C.A.
The NEVER ENDING STORY
Dance Dance Dance
Pink Champagne
RYDEEN ~Dance All Night~
Go! Go! Let's Go!
My way
Show Time
こんにちWhat's Up!
CALL ME NOW
ハピゴラ!
LOOK AT ME NOW
Party on the pizza
OH BOY
First Time
THANK YOU
Holiday
Show Me Your Heart
Love Wonderland
Ordinary Girls
Sexy Young Beautiful
So many stars
道
Love☆Queen
シンデレラフィット
Mr.Snowman
Anniversary!!
E.G. summer RIDER
ヒマワリ
Making Life!
Smile For Me(2020ver.)
Call Me Sick
こんな世界にしたのは誰だ
DANCE WITH ME NOW!
Tomorrow will be a good day
eleven