■高野からの大きなリスペクトに木村が感動
ステージ上でのパフォーマンスを語り合う「ステージ クロストーク」や、役に対する互いの想いを紐解く「アンケート クエスチョン」などで、白熱したクロストークを繰り広げた木村&高野。「HOW TO リーダー講座」では、それぞれの役作りで気になるポイントなどを語り合った。
木村から高野に聞いてみたいポイントは、「どのくらい僕の山田一郎を意識しましたか?」というもの。2.5次元舞台含め、原作があるものの舞台化の場合“舞台は舞台の面白さを追求する”――そんな考え方もあると前置きしつつ、木村が舞台版を初めて観劇した際に感じたのは「めっちゃ俺だ」だったそう。ラップの仕方やクセ、しゃべり方や語尾のニュアンスなどがまるで自分のようだったと語り、「かなり練習を積まれたのではと思ったら、オープニングの時点でボロボロ泣いてしまった」と興奮気味に話した。
木村が感じたこの“一郎が飛び出てきた”という感覚には多くのファンが同意の言葉を示し、番組のコメント欄は「オープニングで泣くの分かる」「ファンと同じだww」「確かに凄かったなぁ」といった言葉で埋め尽くされた。
また、高野のポリシーとして「僕はいつも2.3次元ぐらいを目指したいんです。自分が原作ファンだったら、そのものが飛び出てきてほしいと思うから」と舞台への熱い想いを語った。そこに“高野感”を入れたいと思うことはまったくなく、「なるべく自分を消したい」と考えているという。ライブパートにおいても木村のラップの動きを取り入れ、一郎のソロ曲「俺が一郎」をカラオケで何度も歌い木村の声を練習したとのこと。その発言に、木村が感動で言葉をなくしてしまう場面も。
そんな木村から「2人のラップ曲を作りませんか?」という夢のような提案が出されると、高野は「それは熱すぎる!」とテンション最高潮に。スタジオ・視聴ファンともに大いに盛り上がった。
木村の演技・ラップを最大限にリスペクトし、それを忠実に再現しようとする高野。その高い向上心や一郎役に真摯に向かう高野の姿勢に心動かされる木村。高野とのクロストークを経て木村は「高野さんと話して、僕の一郎に対する考えかたも変わってきた気がします。お互いの一郎がうまい具合にミックスされて“スーパー一郎”が生まれそう」としみじみ。互いの考えが交わることによりこれまでの一郎像がより鮮明になる。クロストークの意義が見えた瞬間となった。