【映像】「語尾をキレイに着地させる」番組では速水がセリフを生披露

“寂雷は血の通った人間”歌詞から見えた神宮寺寂雷の人間性を声と動きで表現

初めての対談に緊張気味の鮎川だったが、寂雷としてステージに立つ互いの姿をVTRで見ていくうちに緊張は緩和。「想像以上に寂雷だった」と鮎川の立ち姿を速水が絶賛すると、「速水さんの低音ボイスを再現することはもちろん、その声でラップをすることが難しかった」と舞台での苦労を振り返った。また“唱えている”とも表現される寂雷のラップを動きながら再現するたのは至難の技だったようで、速水の息継ぎ・息遣いを習得するため速水の音声データを持ち歩き、何度も繰り返し聞いたことを明かした。

「印象に残っている場面・台詞・歌詞は?」という質問では、速水が考える寂雷像がより鮮明に。「迷宮壁」の歌詞“なあ?死んだら何処に向かうんだろう。”をピックアップした速水は「すごく普遍的な疑問。この歌詞を見たときに、寂雷は血の通った人間なんだとわかった」と、演じる際にヒントをもらった歌詞だったと語った。さらに『ヒプマイ』の今後の展開は楽曲から紐解くことができる、と歌詞に多くのヒントが隠されていることも裏話として披露。その発言に視聴者は、「やっぱりそうなのか!」「さすが音楽原作」と驚きの声を上げていた。

寂雷を演じる上でのテクニカルな話題で盛り上がったのは、「キャラクターを演じる上で大事にしているポイントは?」の質問。速水は「あくまでも優しく包み込むように」「語尾をキレイに着地させる」と答え、作り物ではない優しさが言葉から滲み出ることが大事だと話した。また丁寧な言葉遣いの中でも、語尾に寂雷らしいニュアンスをつけることによって彼らしさをコントロールしていると実演混じりで解説。

鮎川も語尾には気をつけているとし、その上で、舞台上では寂雷の抑揚が伝わりづらいため大げさに演じる必要があり、デフォルメしている部分もあると語った。また「大人な雰囲気とシルエット」は常に意識しているとのことで、白衣の広がりや髪の毛の広がりがわかるよう、衣裳の翻し方、階段を下りる時の髪のなびき方など細部まで気を使い意識して動きをつけていたことを明かした。

動き方の部分ではコミックを参考にすることが多かったようで、コミックの中から拾ってきたポーズと自分の中での想像をつなぎ合わせて“動く寂雷”を作り上げたと話す。2.5次元舞台という枠組みの中で、1人のキャラクターを演じることへのリスペクトと役を突き詰めようとする探究心には、速水からも感嘆の声が上がった。

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