【調査概要】
対象者:15~59歳の男女
サンプル数:2,000人
居住地:全国
調査方法:ネットリサーチ
アンケート実施日:2023年06月05日
【質問:映画やドラマを視聴する際、どのようなジャンルを観ることが多いですか?】
質問に対しての回答選択肢は以下(※複数回答可)
1.アクション
2.恋愛
3.歴史
4.医療
5.刑事
6.サスペンス、ミステリー
7.SF
8.ファンタジー
9.ホラー
10.ドキュメンタリー
11.コメディ
12.ファミリー
13.スポーツ
14.音楽ライブ
15.映画やドラマは見ない
全体
全国の10代~50代の2,000人の男女を対象に「映画やドラマを視聴する際、どのようなジャンルを観ることが多いですか?」というアンケートを行ったところ、最も多かった回答は「サスペンス、ミステリー」で31.7%だった。次いで、「アクション」が29.2%、「恋愛」が27.8%と続く結果になった。その一方で、「映画やドラマは見ない」との回答も26.8%にのぼり、そもそも映画・ドラマを見ないという層が一定数いることがわかった。
男女別
男女別で見ると、いずれかのジャンルを選択したのは女性が男性を上回っており、映画やドラマを視聴しないのは男性の方が多いという結果になった。最も差が大きかったのは「恋愛」で、男性が15.0%に対して女性は40.6%と、2.5倍以上もの大きな差がついている。それ以外にも、「サスペンス、ミステリー」、「コメディ」、「刑事」、「ファンタジー」、「医療」といった定番のジャンルで女性の回答が多くなった。しかし、人気上位のジャンルの中では唯一「アクション」のみが男性の回答が多いという結果だった。
年代別
年代別に見ると、最も回答数が多かった「サスペンス、ミステリー」が20代で2位、30~50代で1位と安定した人気を集めているが、10代では4位と今ひとつだった。一般的にサスペンスやミステリーはストーリーが難解になるケースも多く、10代にとっては十分に楽しめないという傾向があるのかもしれない。それに対して、「アクション」は全ての世代で2位から3位に位置しており、あらゆる世代が楽しめる人気のジャンルとして定着していることがわかる。
その一方で、20代では映画やドラマを見ないという回答が最も多くなった。現在はVODサービスの普及により、インターネット環境さえあればいつどこでも映画やドラマを視聴できる時代だ。実際に、総務省が発表している「令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査 報告書」によると、インターネットを最も利用しているのは20代だということがわかっている。
つまり、20代は最もインターネットとの距離が近い世代でありながら、インターネット上でも映画やドラマを見ない層が一定数いるということになる。YouTubeやTikTokなどの動画・配信サイトが人気を博していることで、従来20代を惹きつけていた映画・ドラマのパイが奪われてしまったのかもしれない。しかし、その下の世代である10代では「恋愛」が大きく差をつけて1位となっていることから、今後さらに若い世代では映画やドラマが勢いを取り戻す可能性もありそうだ。
(出典:総務省「令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査 報告書」https://www.soumu.go.jp/main_content/000765258.pdf)
世帯年収別
世帯年収別で見ると、「~500万円」では「映画やドラマは見ない」との回答が31.4%で最も多かったのに対して、「501万円~1,000万円」で22.1%、「1,001万円~」では18.2%となっており、収入が上がるにつれて映画・ドラマを視聴している人が多くなっていることがわかる。このことから、世帯年収が高くなるほど趣味・娯楽に割ける時間が多くなるという傾向が見られる。ただジャンルごとの数字に大きな差はなく、収入と映画・ドラマのジャンルの好みに相関関係はないと考えられる。