Googleが2年連続で最も利用されたサービスに

 最も利用されたインターネットサービスでは、Googleが2年連続で1位になり、Facebook(2位)、Apple(3位)、TikTok(4位)が続いた。そして、最も利用されたSNSでは、Facebookが1位、TikTok(2位)、Instagram(3位)、Twitter/X(4位)と続き、最も利用された生成AIサービスでは、新たに設けた本カテゴリーで、OpenAIが1位となり、Character AI(2位)、Quillbot(3位)、Hugging Face(4位)が続いた。また、最もサイバー攻撃の標的になった業界攻撃者が世界的に最も多く攻撃を仕掛けたのは、金融分野で、最も件数が多かったサイバー攻撃では、最も多く悪用された攻撃のツートップは、悪意のあるメールに含まれる「偽装リンク」と「恐喝」だった。

 2023年に観測されたインターネット障害では、2022年には150件以上観測された世界のインターネット障害は、2023年には180件以上になり、その多くは政府の指示による地域的、国家的なインターネット接続遮断によるものだった。

 Cloudflareの共同創設者兼最高経営責任者(CEO)であるマシュー・プリンス(Matthew Prince)は、「私たち全員がインターネットなしでは生きていけない現代において、Cloudflareの世界最大級のグローバルネットワークはデジタル社会の重要なインフラの柱として発展してきた。Cloudflareがインターネット上で果たしているユニークな役割によって、例えば、生成AIブームやStarlinkの世界的な利用の加速など、オンライン上の流行や新たなテクノロジーのトレンドをリアルタイムで把握することができる。透明性を保ち、『Cloudflare 2023 Year in Review』のようなレポートから得られたデータや視点を共有し、情報が明確で、強靱で、安全なインターネットの世界を実現することこそが、私たちの責任です」と述べている。