全国の15歳~59歳のうち、最新クールのドラマ作品を視聴している人は54.1% 

 全国の15歳~59歳の男女を対象に、「あなたはいつも、最新クールのドラマ作品を何本程度視聴しますか?」というアンケートを実施したところ、最も多かった回答は「1~2本」で28.7%、次いで「3~4本」が14.6%、「5~9本」が6.9%と続き、最新クールのドラマ作品を視聴している人は54.1%という結果になった。 

最新クールのドラマ作品を視聴しているのは男性よりも女性が多い傾向

 男女別で見ると、最も差が大きかった項目は「3~4本」で、女性の回答率が男性を約8%上回った。また、「ドラマは見ない」と回答した男性は52.6%にのぼっており、全体として最新クールのドラマ作品を視聴しているのは男性よりも女性が多い傾向であることがわかった。ドラマの視聴者は女性が多いという前提があることで、テレビ局などドラマを制作する側も女性へのヒットを狙った作品を作ろうという意識が生まれているのかもしれない。その結果、ドラマというコンテンツにおいて女性視聴者の獲得・維持というサイクルがある程度出来上がっていると考えられる。

最新クールのドラマ作品を視聴している人が最も多い年代は50代 

 年代別で見ると、最新クールのドラマ作品を視聴している人が最も多い年代は50代という結果になった。また、10代に注目すると20代~40代と比較してドラマを見る人が多く、インターネットの普及で若者のテレビ離れが叫ばれながらも、ドラマというコンテンツが10代から一定の人気を得ていることがうかがえる。視聴本数では、「1~2本」と回答した方は10代・50代ともに32.0%だったが、3本以上視聴すると回答した方は50代の方が多くなった。娯楽としてのドラマの存在が現在よりも大きかった時代から親しんでいる世代では、今でも熱心に視聴している方が多いのかもしれない。

働き方によってドラマの視聴率も違うことが明らかに 

 職業別で見ると、最新クールのドラマ作品を「1~2本」視聴していると回答した方はほとんどの項目で30%前後だった。しかし、3本以上視聴している方に注目すると、最も多かった職業は専業主婦で30.0%となり、自営業・自由業の17.5%と比べて差が生まれる結果になった。専業主婦の場合、家事をしながらドラマを視聴している方も多いことからこのようなデータになったと考えられる。また、勤務時間がある程度決まっている会社員・公務員や、時間的余裕が作りやすい学生・アルバイト・パートに対して、仕事をしている時間が不規則になりがちな自営業・自由業ではドラマを見ている方が少なく、働き方によってドラマの視聴率も違うことが明らかになった。 

【調査概要】
対象者:15歳~59歳の男女
サンプル数:2000人
居住地:全国
調査方法:ネットリサーチ
アンケート実施日:2023年06月05日