一般社団法人デジタルメディア協会(略称:AMD)が制定する「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー’23/第29回AMDアワード」において、「ABEMA」の将棋チャンネルが提供する「SHOGI AI powered by ABEMA」(以下、「SHOGI AI」)の取り組みが「優秀賞」を受賞した。

 AMDが主催する同アワードは、コンテンツ制作者の立場からデジタル・コンテンツ産業の発展のために、デジタルメディアの質的向上ならびに人材育成を目的として制定。2023年に開催された「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー’22/第28回 AMD Award」では、「ABEMA」にて全64試合無料生中継した「FIFA ワールドカップ カタール 2022」の取り組みが、「大賞・総務大臣賞」と「優秀賞」を獲得している。

 今回「優秀賞」を受賞したのは、「ABEMA」の将棋チャンネルが2020年1月より正式導入した、将棋の対局をAIにより自動で形勢判断するシステム「SHOGI AI」の取り組みだ。

 8大タイトル戦の生中継をはじめ、「ABEMA」オリジナル対局など様々な棋戦を放送する将棋チャンネルでは、この「SHOGI AI」を導入することで、対局の形勢を勝率で表示、グラフに即座に反映し、初めて対局を観る人でもわかりやすく楽しめるようになった。また、指し手を評価する「AIインフォメーション」を搭載するなど、初心者だけではなく、将棋に詳しい人もより深く対局を楽しめるよう微修正を重ねている。

 さらに、藤井聡太竜王・名人が前人未踏の“八冠”達成をかけた決定局、「第71期王座戦五番勝負」第4局(※2023年10月11日生中継)では、ABEMAの将棋チャンネルにおいて、開局から含め放送したすべてのタイトル戦において最高視聴数(※)となる約760万を記録。「SHOGI AI」を通じて、藤井竜王・名人が「1%」から「99%」へ大逆転する瞬間が放送された。
※将棋チャンネル開局から2023年10月11日までの、王位戦・棋聖戦・名人戦・叡王戦・棋王戦・王将戦・竜王戦・王座戦の「ABEMA」で生中継した各タイトル戦の生中継の視聴数と比較

■「優秀賞」受賞理由
 解説者による解説に加えて、AIによる勝率予想や候補手なども表示し、幅広い視点で楽しめる将棋の専門チャンネル。2023年10月の王座戦では、藤井聡太氏が勝率予想「1%」にまで追い込まれたが、その後、鮮やかに逆転勝利し八冠に。エキサイティングな盤面が多くの視聴者にわかりやすく展開され、大きな話題になった。

■「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー'23/第29回AMDアワード」概要
 一般社団法人デジタルメディア協会(略称:AMD)が主催する、コンテンツ制作者の立場からデジタル・コンテンツ産業の発展のために、デジタルメディアの質的向上ならびに人材育成を目的として制定されたアワード。
・一般社団法人デジタルメディア協会:https://www.amd.or.jp/
・デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー’23/第29回AMDアワード受賞タイトル一覧:https://www.amd.or.jp/pressrelease/2024/2024_0215_info.html