“TV AaaS”は、博報堂DYメディアパートナーズが提唱する、広告主の広告効果最適化を通して事業成長に貢献する次世代型モデル「AaaS」のソリューションのひとつ。テレビCM運用の高度化・高速化を実現し、効果的・効率的な広告運用を可能にする。
近年、さまざまなデータがマーケティングに活用できるようになり、データと連動した柔軟な「運用型広告」へのニーズが高まっている。一方テレビ広告は、プラニング段階で見えてきたことを広告枠の運用に活かすことが難しく、デジタル広告と比べて柔軟なマーケティング活動がしにくい点が課題だった。
TV AaaSでは、広告主のKPIに基づき最適な放映枠への組み替えを行う機能を提供してきた。今回、最適化対象KPIを拡充し「TV AaaS Formation Optimizer」として提供を開始。本機能では、広告主のKPIに基づく的確な効果測定とAIを活用することで広告効果を最大化する放映枠へ柔軟に組み換え、運用を行うことが可能だ。また、迅速かつ最適にPDCAを回すことで広告出稿期間中に最適化が実行できるという。
最適化が可能なKPI項目は「ターゲットリーチ」「Web CV」「購買」「TARP(ターゲット GRP)」「検索」の5つだ。特に、「ターゲットリーチ」をプラニング時に予測することは、放映枠をまたぐ個人の視聴行動を推定する必要があるため、以前は困難とされていた。しかし、AIを活用した学習と精度検証を重ねることで、各放映枠の組み合わせによる統合リーチを高精度で予測・反映することが可能になった。
【活用例】①:テレビCMの放映枠組み換え
広告主A:KPI=「Web CV」の最大化
広告主B:KPI=「購買」の最大化
「TV AaaS Formation Optimizer」を活用することで、AIが両社のKPIを最適化するために入れ替えるべき放映枠を判断し、実際に放映枠の組み替えを実施。その結果、広告主Aは「Web CV」、広告主Bは「購買」が最大化する放映枠への出稿が可能だ。
【活用例】②:テレビCMの素材組み換え
素材A:KPI=「ターゲットリーチ」の最大化
素材B:KPI=「指名検索」の最大化
レギュラータイムやテレビスポットなどの全放映枠の中から、各素材のKPIを最大化させる放映枠を導き出し割付けを実施。その結果、素材Aは「ターゲットリーチ」、素材Bは「指名検索」が最大化する放映枠への出稿が可能だ。