普段チェックする情報源:第1位「SNS」

 「Q3:普段チェックする情報源について教えてください(複数回答可)」という質問では、上位から「SNS(YouTube等動画共有サイト含む)」が80.0%、「オンラインニュースサイト」が50.8%、「テレビ番組/テレビCM」が47.2%という回答になった。

 世代別で見ても、SNSが情報源としての主要な役割を果たしていることが明らかだ。特にZ世代ではその使用率が最も高く、82.7%に達している。オンラインニュースサイトは全体的には50.0%以上の人がチェックしているが、Z世代では大幅に低く、32.6%。ウェブサイトは、Y世代が最多の34.9%を占める結果になった。

年収によって変わるSNS媒体の使用傾向

 ここでは、「Q1:あなたの年収レンジを教えてください。」と「Q4:普段使用しているSNS媒体について教えてください(複数回答可)」から、年収レンジとSNSの使用媒体の傾向を明らかにした。


 まず、LINEが全年収レンジを通じて最も使用されているSNSであり、平均利用率が87.5%と非常に高いことがわかる。これに続くのはYouTubeで、平均利用率が77.0%となっている。

 InstagramとX(旧Twitter)もそれぞれ平均利用率が64.7%と61.3%となり、LINEやYouTubeに次ぐ人気を誇っている。Instagramは特に「200万円〜500万円未満」の年収レンジでの使用率が高いことが特徴的だ。

 一方、TikTokは平均利用率が26.5%と比較的低く、特に高年収層では利用率がさらに低くなる傾向がある。Facebookは、「900万円以上」の年収レンジで最多の33.3%を占める結果になった。noteは全体的に低い使用率(平均8.8%)を示しているが、年収が高い層ほど使用率が上がっていることが判明した。

X世代は実用性のある内容、Z世代は見た目やトレンドを重視する結果に

 「Q8:SNSで興味を持って、よくフォローするジャンルを教えてください(複数回答可)」と質問したところ、全体では「グルメ・料理」が40.8%、「旅行・観光」が35.3%、「エンターテインメント(映画、音楽、テレビ番組)」が34.5%、「ファッション」が32.9%、「ビューティー・コスメ」が24.7%、「スポーツ」が23.3%という回答になった。

 X世代では、グルメ・料理(42.3%)と旅行・観光(35.9%)に最も高い関心を示しており、全体的な傾向と一致している。一方で、ファッション(25.3%)とビューティー・コスメ(14.1%)に対する関心は、他の世代に比べて低めの結果となった。

 Y世代では、グルメ・料理(44.6%)への関心が最も高く、旅行・観光(39.1%)、ファッション(38.1%)が続く。ビューティー・コスメ(29.3%)とエンターテインメント(35.5%)にも強い関心があり、全体的に幅広いカテゴリに関心が高いことが判明した。

 Z世代では、ファッション(35.6%)とビューティー・コスメ(30.9%)への関心が非常に高く、特にビューティー・コスメに関しては他の世代よりも顕著に高い関心を示した。グルメ・料理(35.2%)と旅行・観光(30.9%)への関心はやや低めですが、依然として人気のジャンルであることがわかった。

 これらから、各世代がSNSで興味を持ってフォローするジャンルには明確な違いがあることがわかった。特に、Y世代とZ世代では「ファッション」と「ビューティー・コスメ」への関心が高い一方で、X世代では「グルメ・料理」や「旅行・観光」が強い関心を集める結果となった。

世代別でのインフルエンサー投稿の影響度合い

 「Q11:SNSのインフルエンサーの投稿にどのくらい影響を受けますか?」と質問したところ、全体では、「少し影響を受ける」と答えた人が最も多く、39.6%にのぼる。「あまり影響を受けない」が28.8%、「まったく影響を受けない」が20.1%、「とても影響を受ける」が11.5%と続いた。

 X世代は他の世代と比べて、「とても影響を受ける」(6.1%)と「少し影響を受ける」(33.7%)の割合が最も低く、「あまり影響を受けない」(35.3%)と「まったく影響を受けない」(25.0%)の割合が高いことが分かった。

 Y世代では、「少し影響を受ける」が39.1%で全体の平均と同様だが、「とても影響を受ける」(14.0%)の割合が全体平均を上回り、インフルエンサーの投稿により影響を受けやすい傾向にあることがうかがえる。

 Z世代は、「少し影響を受ける」(46.2%)の割合が最も高く、次いで「とても影響を受ける」(14.6%)が続く。「あまり影響を受けない」と「まったく影響を受けない」の割合が他の世代に比べて低く、Z世代がインフルエンサーの影響を最も受けやすい世代であることを示した。

▼本調査をまとめた資料
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