10~50代の男性474名、女性525名の計999名を対象に「オタ活/推し活」、「オタク自認」を調査。なお、本調査においては「オタ活/推し活」は、「何かを応援する行動/何かに夢中になる行動」と定義している。

10代~50代男女の半数が「オタ活/推し活」を経験 10代女性の約80%は現在進行形

 オタ活/推し活について、回答者の約半数が「現在している」または「過去にしていたことがある(今はしていない)」と回答(以下、オタ活/推し活経験者)。なお、オタ活/推し活経験者が最も多い世代は10代女性で約90%。さらに約80%の人が「現在、オタ活/推し活をしている」と回答した。

 また、オタ活/推し活のジャンルについては、年齢や性別に差異は少なく、1位はアイドル、2位は漫画・アニメ(作品・キャラクター等)、ゲーム(作品・キャラクター等)だった。

オタ活/推し活をしている人のうち“自分は「オタク自認」は80%超

 オタ活/推し活経験者に対し「あなたは自分がオタクだと思うか」と質問したところ、「思う」と回答したのは65.1%、「過去オタクだった」と回答したのは17.3%だった(以下、オタク自認者)。その割合は世代別にみても全世代で60%を超えており、オタ活/推し活経験者のオタク自認率は高いといえそうだ。

 一方で、オタ活/推し活をしたことがあると回答したにも関わらず、自身は「オタクではない」と回答した人が17.5%いることから、「オタ活/推し活をしていること」と「オタクであること」は別であると認識している人もいることがわかった。また10代・20代のオタク自認率がいずれも70%以上と高いことから、若い世代の方が「オタク」というワードや考えに対する抵抗感が低いのかもしれない。

オタクを自覚するのは“ついお金を使ってしまうとき”、他人をオタクだと思うのは“持ち物や口調から”

・「オタクだなぁ」と思う瞬間は?

 オタク自認者に「自分はオタクだなぁと思う瞬間」を聞いた質問では、自由回答記述内の単語を計測すると「買う/課金」「お金」「情報」といった単語が目立った。また、エピソードとしては「グッズを大量に買ってしまう」「収集癖がある」といった自身の購買行動に関する事柄が多くあげられた。また、「あの人オタクだなぁと他者を見て思う瞬間」を聞くと、「グッズ」「持っている/持ち歩く」「早口」といった単語が目立ち、「グッズを持ち歩いている/身に着けている」「推しのことを話すときに早口になる」といった、見た目や何気ない行動に関するエピソードが多くあがった。一方「自分がオタクだなぁと思う瞬間」については「~してしまう」という表現も目立ち、自身の行いを振り返り反省している傾向も見られた。オタク自認者は、オタ活/推し活に時間やお金を使うことについて自制が効かない瞬間があるのかもしれない。

・「オタク」と「オタクではない人」の境目はどこ?

 オタク自認者に「オタクとオタクではない人(非オタク)の境界」についてたずねると、「どれだけ推しにのめり込めているか」「熱量」「熱中度」といった、生活における「オタ活/推し活」の比重の重さにその差が表れるのではないかという意見が多くあがった。

「オタ活/推し活で最も幸せを感じているとき」の幸せ度は那由他!?

 オタク自認者に「オタ活/推し活においてもっとも幸せな瞬間はいつですか?」と質問すると、「ライブ/コンサートを観ているとき」「好きな作品を読んでいるとき」「グッズを入手した瞬間」など、好きな対象に接触している瞬間が幸せであるという意見が多かった。そのほか、「好きな作品が評価されたとき」「推しが頑張っている姿を見たとき」など、対象の喜びに共感し幸せを感じるという声や、「友人と推しについて語り合っているとき」など、好きな気持ちをだれかと共有しあうことで幸せを感じる声もあがっている。

 また、オタク自認者に対し「オタ活/推し活中最も幸せを感じているときの幸せ度」を、普段の暮らしを100点としたとき何点になるか、最大63桁までの数字で入力してもらうと下記のような結果となった。

 最も多かったゾーンは「80点~100点」。このゾーンは、オタ活/推し活を特別なものではなく、それが日常であるととらえており、ゆえに同等にずっと幸せと感じているのかもしれない。また、幸せ度を1万点以上と回答した人は全体では13%、10代女性では29.7%と非常に高い割合となった。最も高い得点を付けたのも10代の女性で、入力可能な最大値である999那由他点だった。

(フリュー株式会社調べ)