ひろゆき氏「好きな仕事でも嫌な部分は必ずある」就活生に実業家たちがアドバイス
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「好き、という感情が絡むとめんどくさい」
「趣味にするのはいいけど安定収入にするのは難しい」

 ネット掲示板『2ちゃんねる』創設者のひろゆき氏の著書『1%の努力』でつづられた言葉が議論を巻き起こしている。ネットでは「親を見てると辛そうに働いてる。好きなことを仕事にした方がいいのか」「嫌な仕事をやってる人がいるから社会は成り立ってる」「後悔するくらいなら好きなことしないと」といった声が相次いで殺到。はたして、好きなことは“仕事”にするべきなのだろうか。

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 過去『ABEMA就活特番』に出演した就活生・節政拓弥さん(東京未来大学3年生)も思い悩む若者の一人だ。ニュース番組『ABEMA Prime』では、節政さんのその後を取材した。

 ビジネスSNS「Wantedly」の調査によると、2023年3月に卒業予定の大学生の内定率は19%(調査期間:2021年5月25日〜28日/対象者:22卒427名、23卒158名の就活生計585名)。まだ先と思いきや、すでにバシバシ内定を決める人も。

 『ABEMA就活特番』では、ひろゆき氏に「無名大学だけど大手に行きたい」と生相談していた節政さん。今は成長している業界に注目し、ベンチャー・大手問わずに就活を行っているという。「好きなことを仕事にしたい」と考える節政さんは「ウェブマーケティングに興味がある」と話す。とはいえ、決め切れない部分もあるのか「本当に合わなかったりとかしたら、大変で今度はつらくなっちゃうんじゃないかなって……」と悩んでいる様子。

 節政さんのその後を知ったひろゆき氏は「結局、どんな仕事でも楽しめる能力を手に入れてしまった方が人生は楽だ」とアドバイス。

「好きだと思った仕事でも嫌な部分は必ずある。嫌な部分をゲーム的に楽しめたり、営業が嫌いだとしても売上が上がってみんなから褒められたら『実は営業に向いているのかも』と気づいたりすることもある」

 また、ひろゆき氏は「実は僕は他人と会話をするのが嫌い」「外にもあまり出ないし、営業的な電話も超嫌い」「今、人前で喋るような仕事をしているが、本来は引きこもりで喋りたくない」と自身が嫌いな仕事を挙げ、「ただ、やると高い評価をもらえることがある」と話す。

「嫌いでも実際にやってみると評価が得られる仕事もある。いろいろな仕事に手を出して、それが下積みになって、本当にやりたいことが10年後に見つかったとき、営業やマーケティング、ITなどのスキルがいきなり役に立った。10年後、好きなことができるようになるための下支えになるものを溜めておくと、長い人生の中で良い結果が出るんじゃないかと思う」

ひろゆき氏「好きな仕事でも嫌な部分は必ずある」就活生に実業家たちがアドバイス
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 ひろゆき氏の説明を聞いた田端信太郎氏も「僕は『マーケティングをやりたい』と話す若者たちの面接を何十人、何百名とやってきた」と明かす。

「でも、だいたいそういうことを言う若者にはマーケティングセンスがなかった。新卒で面接官に『マーケティングをやりたい』と言ったとき、どのように思われるか。その想像力が足りていない。そういう若者に向かって『マーケティングって何?』『マーケティングするってどういうこと?』と聞くと、グダグダになる。マーケティングの部署がない会社でも、マーケティングしてるんだよね。じゃあ別に部署や肩書きって関係なくない? それこそTwitterやInstagram、YouTubeでも何でもいいからソーシャルでやってみて、アフィリエイトで何か売ってみるほうがよっぽど本質的なウェブマーケティングができると思う。それで何十万円とか稼げている大学生はいっぱいいる。そうなったらもう就職する必要もないが、それぐらいになってから、ネットマーケティングの会社の面接に行ってほしい。たぶん、通ると思う。『僕は別にこの会社に入らなくてもいいんですけど、どんなものか社会見学にきました』くらいの感じで」

 田端氏の意見を聞いたひろゆき氏は「言葉は厳しい」とした上で「田端さんの話は正しいと思う」とコメント。事業家のハヤカワ五味氏も「私も人事ならマーケティング部のインターン生よりも、自力でメチャクチャ稼ぐ手段を持っている人や、そういう経験を1回でもやったことがある人を採りたい」と意見を述べる。

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「結局、自分だけで就活は決まる話ではないし、人事の人は自分の数億倍採用に詳しい。人事の人に一定身を任せつつも、本当にそのために必要なこと、自分が選ばれるために必要なことは何か。それを人事視点で考えることも重要なのかなと思う。マーケティングをしたいなら、きっと人事よりその会社の商品に超詳しいくらいの方が喜ばれる」 (『ABEMA Prime』より)

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