とある8歳の男の子の絵が超高額で取引され話題になっている。いったいどういうことなのか、『ABEMA Morning』は取材した。
この個性的な絵を描いたのは、アーティスト・草野絵美さんの息子、アーティスト名「Zombie Zoo Keeper(ゾンビー ズー キーパー)くんだ。
「もちろん才能、持ち味があって、いい絵を描いているなと思う。感覚の使い方、大人ができないような表現をしているなとは思うけど、本当にラッキーだったなと思います」と話す草野さん。息子さんから「なんでラッキーって、認めてくれないの?」と言われると、「いや、認めてるよ。君の才能も素晴らしいし、ラッキーだったなとも思う。アートの世界も才能だけじゃやっていけないんだよ」と返す。
東京藝術大学で非常勤講師をする母親も認めた、Zombie Zoo Keeperくんの腕前。夏休みの自由研究で始めた、iPadの無料アプリで描く“ドット絵”を販売したところ、世の大人たちはとてつもない高値をつけた。一番の高額で売れた作品は、なんと140万円相当(24日の相場)。
絵の販売には、話題の「NFTアート」という手法を採用していて、偽造ができないよう、デジタルアートに鑑定書などのシリアルナンバーをつけ、そのデジタルアートが唯一無二であることを証明する仕組みだ。NFTアートはオークション形式で販売され、やりとりされる通貨は仮想通貨。
ちなみに初めて売れた絵は、日本円で約2000円。その2000円を握りしめて、最初はポケモンカードを買いに走って行ったそうだが、今回はとてつもない金額だ。
「自分がすごすぎだなと思います。『ポケモンカードなんか安い』と思いますね」とZombie Zoo Keeperくん。草野さんは「本人は、上手に絵を描くことがそんなに得意ではないという意識があるんですけど、(挑戦したアートは)ドット絵だったので『描きやすい』と言っていました」と明かす。
ゾンビが登場するゲーム「マインクラフト」が大好きなこともあり、絵のテーマは「ゾンビ」と「生き物」を掛け合わせたものが多く、思いついたら5分程度で書いてしまうこともあるという。
小学生らしいかわいいデザインに独創的な配色が、特に海外のコレクターに受けたようだ。ちなみに、Zombie Zoo Keeperくんは、稼いだお金は貯金をしていて、学費に困っている人を助けたいと話していた。
(『ABEMA Morning』より)