このメンバーで集まるのはこれが最後…『今日好き部』感動のMVが完成！監督「とてつもなく素晴らしかった」

　毎週月曜日よる10時から放送中のABEMA『今日、好きになりました。』(通称『今日好き』)。運命の恋を見つける、恋と青春の修学旅行をテーマとした恋愛番組だが、そんな『今日好き』メンバーとオーディションに合格した一般応募者で構成する『今日好き部文化祭プロジェクト』が、完結を迎えた。

【動画】全員が涙、『今日好き部』感動のMVがついに完成

今日好き部文化祭プロジェクトとは

　今回のプロジェクトでは、『今日好き』に参加したことのあるメンバーのほか、本気で夢を叶えたい20歳以下の男女が集結。Mrs. GREEN APPLE『僕のこと』を課題曲に“何者にでもなれる、今日（いま）が好き。”をコンセプトにしたMVを撮影するという企画だ。監督にはMrs. GREEN APPLE『青と夏』ディレクターの戸塚富士丸氏を迎え、約2か月間、歌やダンス、演技の猛特訓を重ねた。MVはワンカット撮影、本番は1回きり。汗と涙を流してがむしゃらに取り組むなかで生まれたたくさんの絆をもとに、気持ちをひとつにしてすべてをぶつけた。

本番は1回きりのワンカット撮影！のはずが…？

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　教室はもちろん、廊下や体育館などを踊りながら駆け巡り、最後は校庭に集合して全員で合唱するという流れ。若者らしい爆発的なエネルギーが炸裂し、「カット！」の声がかかると、息切れするメンバーたちは放心状態で、すぐには声が出ない。しばらくして抱き合ったり、涙をこぼすメンバーもいる前で、監督は、「みんなやりきったんだな。めっちゃよかった。素晴らしいね」とねぎらう。しかし一方で、監督はふと「やりきれなかったっていう人いる？」とも声をかけた。その場が一瞬静まり返るなか、監督は「いないか。うん。本気出したの初めてだよね、たぶんね。最高のものが自分たちで出せたって思うから、今こういう気持ちになれてるんだと思う」と続けた。

　そして、監督は「1回で全部出せた人最高だけど、もしかしたら、俺は全員から聞かないけども、いまの1回目で出し切れなかった、後悔している人がいるとしたら、その人たちのために、その仲間のために、もう一回本気出してみてくれる？」と予定にはなかった「2回目」を提案。

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てるひさ、こうせいがモヤモヤ吐露「まだです」

　まさかの展開に、メンバーたちは全員「はい！」と改めて背筋を伸ばす。それから監督がメンバーたちの間に入っていき、「みんなめっちゃよかったよ。でも悔いのある人いる？ぶっちゃけ」と再度声をかけると、そこで初めて、てるひさが緊張した面持ちで「まだです。次です。次、そこから監督が号泣しながら出てくるところを見たいです、俺は。…なので、まだです。完璧にしていきます」と全力を出し切ったとは言えないと告白。

　監督の心を震わせることを目指すてるひさに、監督が「お前、本当に最高だな。てるくん、わかった。桜吹雪を見させてもらいます」とあたたかい声をかけると、てるひさは「お願いします…」とうずくまって泣き崩れた。

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　そんなてるひさを、女子たちが「お～い！」「がんばれ！」と発破をかける様子を、離れた場所で見ていたのがこうせいだった。こうせいはダンスチームのリーダーとしてチームを率いてきていたが、1回目の撮影に悔いを残していた1人。監督に近寄ると、バンドの演奏と、演出である校内放送にズレがあるため、どちらに合わせたらいいかわからなくなったことを正直に明かした。

　「いまのでOKしないでって思ってて…。もう1回チャンス与えられたんですけど、そこだけしっかり確認しておきたいです」と真剣なこうせいを、監督は「オッケー。強いな、ありがとう」とまずは抱きしめ、「そこ、校内放送に合わせる。バンドの音を出さなくする。な。それで信じてやって。次で出し切って」と指示。「引っ張っていく立場の人間がいちばん、後悔してたらダメだから。次、次でいこう。そこ俺のほうで調整しとくから」と力強くこうせいを勇気づけた。

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全員が号泣！2回目の一発撮り　監督「とてつもなく素晴らしかった」

　もうこのメンバーで集まることはない、本当に最後の最後の撮影。2か月間、仲間とともに道を模索するなか、“本当の自分”を考えるきっかけにもなった。できないこともたくさんあった。でも、逃げずに進んだ道の先に、「新しい自分」がいた。さらに集中力が高まり、化学反応を起こすメンバーたちの姿をカメラで追う監督の顔にも、笑みがこぼれる。そして「カット！」という声がかかった瞬間、今度は全員が堰を切ったように大号泣だった。